トヨタグループの豊田合成は、トラック運送事業者などが保有する車輌のハンドルを交換して使用する後付け商品として、「トラック向けわき見・居眠り警報ハンドル」を開発しました。大型車による交通死亡事故は10年前から全く減少していない。背景には、ドライバーの高齢化や長時間労働が主にあげられるが、この商品は事故を抑止する観点で開発された優れものである。ステアリング上部に設置された赤外線カメラで、ドライバーのわき見運転や居眠り運転を検知、検知するとステアリング中央下部の通信モジュールから、スマートフォン経由で警報が鳴る仕組みだ。豊田合成は新車の大型車用ハンドルの国内シェアが約9割を占める。高いシェアを生かし、基本構造やエアバックの配線などを共通化することで、30分程度でハンドル交換出来るようにし、来年にも事業化する計画に。大型車は一度事故を引き起こすと被害が甚大になるため、保険会社とタイアップして保険料率を優遇する等をすれば、普及を後押しするでしょう。