三菱自動車と三菱商事は、完成車の組み立てと車輌販売を行うベトナム合弁会社の出資比率を80%超に引き上げ、社名を「ベトナム三菱自動車会社」に変更しました。「三菱」ブランドを社名に入れることで、ブランドの浸透を図り、同国での販売拡大を狙う。三菱自動車と三菱商事はベトナム合弁会社「ヴィナ・スター・モーターズ(VSM)」を現地企業との合弁で1994年に設立、現在は「パジェロスポーツ」をノックダウン生産している。これまで三菱自動車41.2%、三菱商事8.8%と合わせて50%を保有していたが、三菱商事が41.2%まで買い増して、2社合計で82.4%となりました。三菱自動車は東南アジアへの投資を強化、インドネシアでは2017年4月に年間生産能力16万台の新工場を稼働させ、フィリピンでは自動車産業政策に参画する予定。現在ベトナム合弁会社での組み立て台数は年間925台と少ないものの、将来的には市場の拡大と共に生産・販売・輸出台数を増加させる見通し。
(日刊自動車新聞より)