日産自動車は、5月にもエンジンを生産するいわき工場の期間従業員を約50人増員する。海外向け高級車ブランド「インフィニティ」の販売が好調なのと、新開発3リッターV6ツインターボエンジンの本格生産に伴う増産体制を急ぐ。足元では円高が進行中だが、年間100万台以上の生産目標は変更しない予定だ。同工場では、「フーガ」、「スカイライン」、「フェアレディZ」や、インフィニティブランドやスポーツカー等に搭載するV6エンジン(VQ型)を生産しているが、2月からインフィニティ専用の「VRエンジン」の生産を始めた。新型エンジンは2モデルが存在しハイパワー型は最高出力405馬力を絞り出す。日本ではまだまだ認知度が低いが、海外ではレクサス、アキュラ、と並んで人気度は高い。昨年は世界販売20万台を超え、対前年比で欧州45%増、中国34%増、米国でも14%増と堅調に推移している。そういった好調なインフィニティ販売を支えるのは、エンジン生産の65%を占めるいわき工場だ。
(日刊自動車新聞より)