2015年暦年の中古自動車輸出は、大台の120万台は突破しましたが、経済制裁が響くロシアの大幅減や8月の中国政府による通貨切り下げの影響で、6年ぶりに前年実績を下回る125万4047台となりました。ミャンマーは2年連続で首位をキープ、その他UAE、ケニア、ニュージーランドは順調に台数を伸ばした。ニュージーランドは不動産を中心に経済が中心で、為替もFXの金利取りで堅調な為替水準なのも大きい。その他中米・カリブ、スリランカ、シンガポールが大きく躍進しました。特にシンガポール向けは代替需要やUBERタクシー需要で、今年も堅調に推移しそうだ。スリランカはいつ法改正が有るか判らないが、シンガポール向けは需要に供給が追いついていない現状なので、新古車の需要が特に強く、それを狙ってオークションで業販狙いをするの国内業者にとって、一つのビジネスになるかもしれません。ただ需要と供給のバランスが肝になるので、深追いは禁物でしょう。昨年から何度もレポートしている通り、今年の肝はずばり為替なので海外の情報入手は必須となるでしょう。