トヨタ自動車は11月にフルモデルチェンジする次期「プリウス」で、基幹のハイブリッドシステム「THS」のレイアウトを全面的に刷新する。構成部品の小型・軽量化を図りながら配置を見直し、補機バッテリーをエンジンルームに集約することで、ケーブルを短縮して原価低減を図る等、次期プリウスはこうした工夫を随所に施し競争力を図る。同モデルは肝の二次電池を小型・軽量化を図ったリチウムイオンバッテリー「リチウム2.0」に切り替える他、システム全体のレイアウトも見直し高効率化を図る。トヨタは、同モデルで燃費をリッター40Km以上に引き上げることを目指し、「THS」のネックと指摘されていた高速巡行時の燃費もカイゼンし、弱点を克服するという。HV車パイオニアの進化は止まらない。
(一部日刊自動車新聞)