来週から自動車業界でお盆休みとなる企業も多いと思いますが、今年は二つの重要案件が控えているので、商いの薄い御盆期間中には特に注意が必要でしょう。まず最近紙面やメディアを賑わせている安保法案ですが、この法案が9月に成立するか正に佳佳境を迎えている訳で、中国がこのまま黙認するとは思えません。もう一つは中国為替のオンショアとオフショアの差異と資金流出が続いているいう事です。
ただリーマンショック以降世界経済をけん引したのは間違い無く中国で、その恩恵はロシア、中近東、南米、アフリカ、オセアニア等の資源輸出国、産油国、発展途上国等多岐に渡りました。今中国はまさに前門の虎後門の狼という状態下で、年後半は世界中で試練となるでしょう。米国利上げで更なる円安と思われていますが、リスクオフでは現状円高になりますから注視が必要です。また円高イコール株安となるでしょう。株式に関してやれ2万5千円だの3万円だの言われておりますが、よほどの政策が無い限りまず有り得ないどころか、大きな調整も覚悟すべきだと思います。