富士重工業(スバル)は17日、水平対向エンジン(ボクサーエンジン)の累計生産が、1500万台を達成したと発表しました。同社は1966年に水冷型水平対向4気筒アルミエンジンを開発し、「スバル1000」に搭載して以来、49年目での大台達成。水平対向エンジンは、対向するピストンが相互に慣性力を打ち消しあうため、低振動で高回転まで滑らかに吹け上る特長を持つ。また、エンジンの全高が低いため、車体を低重心化出来るのも売りの一つ。同時に同社お得意のAWDシステムである、「シンメトリカルAWD」の累計生産も1400万台を達成したと発表。
富士重工業(スバル)は第二次大戦中、旧中島飛行機として「疾風」等を生産していましたが、戦闘機で名高いゼロ戦にも「榮(ハ25)」にエンジン供給し、製造された2/3は富士重工業の前身、中島飛行機製という、世界に冠たるエンジン屋なのです。今後もスバルのトレードマークである、プレアデス星団の中の六連星のように眩い光を放ち続けるのか、注目したい自動車メーカーでしょう。