トヨタ自動車は2016年末にも、本邦で新型の小型SUVの生産を開始すると発表しました。新型車は、次世代プラットホームを採用するモデルで、まずはトルコ工場で生産を開始し、円安基調が続くという状況では、本邦での生産を予定。本邦で生産するにあたり、次期「シエンタ」に続きトヨタ自動車東日本に生産委託する方向で、調整が進められております。次期小型SUVは、昨年10月のパリモーターショーに出品されたコンセプトカー「C-HR」の市販モデルとして開発中で、TNGAに基づき、今年フルモデルチェンジされる「プリウス」と同様の次世代C型プラットフォームを採用する。ボディサイズはハリアーやRAV4より小さく、日産「ジューク」、ホンダ「ヴェゼル」、マツダ「CX-3」と競合する予定。小型SUVは石畳が多い欧州、道路事情が発展途上の新興国、アフリカ、中近東、アジア地域、そして当サイトでもレポートした通りここ数年の小型SUV回帰の流れなど、かなりの追い風が予想されます。そういう意味でも小型SUVはリセールバリューも高く、ディーラーも売り易い車種の一つ。トヨタ自動車の株主として、ここ数年訴求してきたのはそういう理由なのです。トヨタ自動車が本気で造る小型SUVに、国内外から注目が集まりそうです。
(一部日刊自動車新聞)