順調な米国経済を鑑みてFRBは6月に利上げに踏み切ると市場で見られてきましたが、先のFOMCミーティングで「世界の景気動向を注視する」との文言を入れたことから、9月以降にずれ込んだとの見通しと言われています。そんな中著名な投資家ウォーレン・バフェット氏が、世界の景気動向を鑑みると、米国の年内利上げは非常に難しいだろうと、発言しました。米国の利上げのタイミングが、来年以降にずれ込んだ場合、対米ドルはしばらくは115円~120円のボックス相場となる可能性が強いと思われます。ただ今までレポートした通り、日銀のQQE2が発表されて以降、真空地帯を一気に駆け上がって120円まで円安が進みましたから、110円~115円の出来高が薄いため、115円を割れてくるようなことが有れば、短期的に一気に110円付近まで円安が進む可能性も覚えておくと良いでしょう。