ここ最近輸出業界並びにオークション出品業者から注目を集めているスリランカマーケットですが、本日8日注目の大統領選挙が投開票され、3選を目指すラジャパクサ大統領と、大統領に反旗をを翻したシリセナ前保健相による事実上の一騎打ちの様相となっております。中国依存度の高い現大統領政権に対して、欧米との関係修復を訴求しているシリセナ氏との間で激しい論戦となっていて、選挙結果次第では中国の南アジア戦略に影響を与えそうだ。与党スリランカ自由党の現大統領ラジャパクサ大統領は、安定した国運営によりここ数年年率6~8%の経済成長を実現している実績を訴える一方、シリセナ氏は中国が主導する港湾や道路整備に多額の金が掛かり汚職の元凶となっていると批判。大統領になったあかつきには、関係悪化している欧米との関係修復を推し進めると公言しました。 現大統領による成長路線の一躍を担っているのが中国で、他の南アジア同様に港湾や道路整備に多額の援助をしており、それまでの最大援助国日本を抜き2009年から金額ベースで本邦を逆転している。特に業界で有名な現大統領の出身地、「ハンバントタ港」は中国の全面支援により南アジア最大級の港湾地区に変貌しつつある。この同国における中国からの進出は、25年に及ぶ内戦を現大統領が終結させた際に人権侵害の責任を問われ、欧米諸国との関係が悪化した最中に、隙を付く形でしたたかに進められました。 選挙結果は、業者用オークションで高止まりしている高年式ハイブリッド価格に影響を与える可能性も有り、同国向け輸出業者の他業者用オークション出品店も注視すべきでしょう。