今年の10月までの中古車輸出実績の数字が出そろい、輸出先国の上位10ヶ国は、ロシア、ミャンマー、アラブ首長国連邦、ニュージーランド、南アフリカ、パキスタン、チリ、ケニア、モンゴル、マレーシアの順となった。

 昨年の秋からミャンマーの伸びが顕著なのは誰の目にも明らかですが、ミャンマーの影に隠れて印象は薄いですが、昨年から今年にかけてはパキスタンも輸出台数が大幅に伸びていて注目に値します。2010年の時点では9,509台だったパキスタン向けの中古車輸出台数が2011年が37,880台、2012年の10月までの時点で52,385台となり、すでに昨年の実績を大幅に上回っています。パキスタン向けの輸出台数が伸びている理由はなんとなく見当はついていますが、この業界に多いパキスタン人のお膝元なので、日本人にはなかなか手が出せないのかなあという感じがします。

 ミャンマーについても、競争が激しくなり1台あたりの利益がなかなかとれないマーケットになっていますので、今後はどうなるものか気にかかるところです。来年1月には関税や規制の基準がかわるという噂が出ていますので、現地のミャンマー人も政府の発表を待っているところです。かつてのカザフスタンのようにブーム到来で爆発的に輸出台数が伸びたあとに法律改正で右ハンドル車の輸入が禁止となり、マーケットがしぼむというようなことがなければいいがと思いますが、さてどうなりますでしょうか。

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