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スリランカの現地の報道によると、スリランカ政府はUSドルで税金を支払うことに同意した者に対して自動車の輸入を認める方向で自動車の輸入再開を検討しているということがわかった。1年以上にわたって自動車の輸入を停止したことによりスリランカでは中古車価格が高騰しており、輸入再開となればスリランカの自動車輸入業者にとっては朗報なのだろう。しかし、日本の輸出業者にとってはどうだろうか?代金回収のリスクがなければ朗報といえるが、慎重な対応が求められるのではないだろうか。
スリランカは外貨準備不足が深刻で、デフォルトが懸念されている状況にある。2020年5月にスリランカ中央銀行は、何の予告もなく自動車輸入に関するL/Cの代金支払いを停止するようスリランカ国内のL/C発行銀行に通達を出し、その支払いを1年延期することを輸出者に強要した。(実際には支払いの1年延期に同意するか、同意せずに車両を日本にシップバックするかの選択肢があったが、日本に車両をシップバックしたとしても大きな損失になることが確定する状況であったため、ほとんどの輸出業者は1年の支払い延期に同意して車両を輸入者に引渡した。)L/Cに規定された条件に基づいて商品の船積みをした後に支払い条件を変更をすることはL/Cの信頼性を損なう行為であり、すでに欧米の主要銀行はスリランカの銀行が発行したL/Cは受け付けないという対応をしているという話だ。(次のページ)
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