ヨーロッパ、アジア、アフリカの主要輸出先国向けで中古車輸出のRORO船のブッキングがしづらい状況となっている。横浜、名古屋、大阪など主要港の通関業者のヤードでは船積みを待つ車両が滞留しており、車両の搬入制限をしているところが多くなってきた。船積みが決まらないと港のヤードに車両の搬入ができないため、陸送会社のヤードに一時保管を依頼して車両搬入のタイミングを調整している輸出業者もいるようだが、あくまでも応急処置的な対応で船積みのスペースが確保できる見込みがないとこのやり方を続けるのも難しいだろう。RORO船のスペースがタイトになっている原因は、自動車メーカーの新車の輸出が好調で中古車輸出に割り当てられるスペースが減らされていることにあるようで、自動車メーカーの動向が注目される。北米、中国で自動車販売が好調であることを考えると、このトレンドはもうしばらく続くのではないだろうか。アフリカ向けなどでRORO船に見切りをつけて、コンテナ船にシフトする動きもでてきており、仕向け地によってはコンテナ船での輸出も考慮する必要があるのかもしれない。
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