ザンビアは、11月13日に猶予期限を迎えるドル建てユーロ債の利払いができず、デフォルト(債務不履行)に陥ることになった。ザンビア政府は債権保有者に対し、利払いの来年4月までの繰り延べを要請していたが、債権者らはこの要請を拒否したとのことだ。

 日本からの中古車の輸出では、ザンビアは毎年6,000台~8,000台程度の台数が輸出されるアフリカの主要国で、2020年は4月、5月は減少したものの例年と変わらないペースで輸出台数が推移していた。デフォルトによる為替レートの悪化で支払い遅延など代金回収が困難になる可能性があるため、輸出には注意が必要だ。ザンビア向けの輸出は船積み前に全額前払いを条件としたほうが安全だろう。また、ザンビア政府は国際通貨基金(IMF)に支援を要請する方針のようだが、IMFはザンビアへのいかなる金融支援も、債務の持続可能性の回復に向けた対策を講じることが条件となるとしており、ビジネスへの影響がどの程度のものになるか見極める必要がありそうだ。

 

2020年のザンビア向け中古車輸出台数推移

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月
493台 312台 822台 308台 396台 732台 477台 634台 653台

 

 

Comments powered by CComment