ギリシャの債務危機など世界を揺るがした2015年、しかし足元では欧州全体の自動車販売は比較的堅調に推移している状況となっております。欧州自動車工業会が発表した欧州31ヵ国(EU28ヵ国+スイス、ノルウェイ、アイスランド)の2015年の自動車販売は、前年比9.8%増の1646万6203台と3年連続増加している。乗用車販売では、VWが排ガス不正問題でシェアは落としたものの、前年比6.5%増の172万7094台とプラスを確保して首位、2位はフォードモーターで同8.6%増、3位はルノーで同11.2%の二けた増となった。乗用車・商用車を合わせた国別欧州販売台数市場順位は、ドイツが同5.5%増の353万9825台、英国が同7.7%増の306万1406台、フランスが同6.1%増の234万5092台と続く。日系乗用車メーカーの欧州市場での販売台数は、トヨタとホンダが微減になったが、日産、マツダ、三菱、スズキ、富士重工業と二桁の増加率となりました。今年はBREXIT問題が有り、英国を中心に不透明となっています。
(日刊自動車新聞より)