イギリスの3月の新車購入向けローンが、前年同月比13%増の36億2300万ポンドとなり、単月ベースで過去最高を更新。自動車ローンによる新車購入は19万4348台と5%増加しました。FLAによると、1~3月期の新車購入ローン額は10%増の55億1600万ポンド、購入台数は30万5406台と3%それぞれ伸びている。昨年4月~今年3月までの1年を見ると、自動車ローン総額は186億100万ポンドと9%増、購入台数は105万4802台と、年間を通して初めて100万台の大台を突破。ただ新車購入ローンを利用する9割は、「個人契約購入(PCP)」と呼ばれる個人向け自動車リース形態を利用しており、この自動車リースは低所得者層や信用格付けが低い客でも、最高級の自動車を購入することが可能となり、BOE(イングランド中央銀行)やFCA(金融行為規制機構は懸念を表明しているのが現状だ。こういう背景から本来BOEはインフレの芽が育ち始めている現在、過度なインフレにならないように、政策金利を上げたいところだが、ポピュリズムが台頭しているイギリスで、ポンポンと金利を上げることは難しいかもしれない。
(一部NNAより)