ユーロ圏で圧倒的な存在感を示す低排気量ディーゼル車ですが、本邦メーカーも開発に余念が有りません。ホンダが開発した次世代型の1,600ccディーゼルターボエンジン(DTEC)が好評です。2014年からユーロで施行される排ガス規制ユーロ6をクリアし、ヨーロッパでの販売台数が伸び悩むホンダにとって、起死回生となるかもしれません。1,600ccながら、30.6Kg-mのトルクを2,000回転から発生させ燃費はユーロ参考数値で30Km弱、価格は250万円を切る価格で勝負を掛けます。これに併せてアコード、CR-Vにも搭載し、2015年からのF1参戦も加えてユーロ圏での販売拡大を狙っております。 本邦では、新型フィットや軽自動車のNシリーズは好調だが、利益率の高い車種の販売が苦戦しているため、ここは日本市場にもこの至極のエンジンをラインナップしてもらいたい、というのがディーラーの営業マンの本音でしょう。 CR-V、ミニバンなどで低排気量ディーゼルが販売されれば、本邦での収益率も上昇すると思われます。ホンダ技研工業の英断に期待したいところです。
(ブコビッチ)