グアテマラ中古車輸入再開とその後(2013/10/7)

 今年6月28日当該国の憲法裁判所にて違憲の判決が出て、中古車の輸入が再度解禁になったのはマーケットレポートでも記載しましたが、多少の動きは有るが急にマーケットが開いたので一気呵成に台数が伸びているとは言えない。さはさりながらこのマーケットは、輸出通関上や船舶ブッキング上輸出統計に反映されていない場合も多々有るので、もう少し調べる必要が有りそうである。

 新規で始められたい方はマーケットレポートに記載しましたが、中継国や現地と協力をすると比較的台数を伸ばせる可能性は有るでしょう。 新規レギュレーションが原則10年以上前の1,000cc超、15年以上前の1,000cc以下となっており、古い車輌を出せるのがミソである。

 昨今メーカーや現地ディーラーの圧力で本邦からの中古車輸出を制限する国が増加する中、10年以上前の中古車を輸出出来るというのは、やはり嬉しいところ。 2008年のスクラップ価格の上昇により多数の旧車がスクラップされ、またリーマンショック以降のエコカー補助金、スクラップインセンティブ、そして今回のミャンマーバブルのよってかなりの割合で本邦から旧車が姿を消した。今後政府のインフレ誘導、建設ラッシュにより資材価格が上昇するであろうから、当然スクラップ価格の上昇も用意に想像出来る。なのでグァテマラだけで無く、桁の旧車やトヨタ以外の車輌を定期的に輸出出来る国を早急に見つけるのが、貿易商社の肝となりそうだ。

(ブコビッチ)

電気自動車躍進なるか?(2013/12/3)

 12月3日の日経電子版で、積水化学工業が電気自動車に搭載するリチウムイオンバッテリーに関して、従来の3倍の電気を蓄えられる驚愕の新材料の開発に成功したとのニュースが入って参りました。これにより1回の充電でガソリン車を凌ぐ、フル充電時の航続可能距離を600キロにまで伸ばす事が可能になり、電気自動車関連業界に衝撃が走っております。さらに素晴らしいのは、搭載用電池の製造工程を簡素化する事にも成功し、従来の電池コストの6割強下げる事を目指すとの事です。今まで航続距離が200キロ前後という事が普及の妨げになっておりましたが、この積水化学工業の素晴らしい開発により電気自動車の未来が拡がる可能性が出て参りました。ただこの新型バッテリーが市場に出てくる頃には、既存の電気自動車が陳腐化する可能性も出てきそうです。 

(ブコビッチ)

 

トヨタ世界戦略商用車構想(2013/11/29)

 トヨタ自動車が、商用車の世界戦略車IGV(イノベーティブ・グローバル・バン)の企画・開発を復活させる事が判明しました。2015~2016年に掛けて欧州各国やオーストラリアで衝突安全の規制変更に併せる形で、セミボンネット型を採用し商用車の世界戦略を狙います。この世界戦略商用車構想は2007年頃にも有りましたが、リーマンショックによる世界経済の落ち込みにより頓挫しましたが、今回の先進国の規制変更に併せる形で復活する事になります。特に国内外で人気の有るハイエースは、エンジン配置を座席の下から前方に配置換えるセミボンネット型に移行し、衝突時の安全性能を高めるとの事です。日本での販売に関しては、現行のハイエースが商用・乗用共々人気が有るので、セミボンネット型の販売を見送るか、併売するかは未確定だそうです。以前の話ではプロボックスの世界戦略車構想も有りましたので、同時に復活しそうな様相です。(日刊自動車新聞より) また現在販売されているタクシーや教習車用のクラウンコンフォートですが、東京オリンピックも決定しましたので、次世代型のタクシーのお目見えも近いと思われます。いずれにしろBRICs以外のASEAN諸国を始めとする新興国で、商用車需要はかなり強いので、世界のメーカーで開発競争が激化するでしょう

(ブコビッチ)



スリランカ、スペシャルパーミッション新規発給へ(2013/11/26)

 昨年末に発給されたスペシャルパーミッションですが、どうやら今年も発給が予定されており、発給総数は未定ですが場合に寄っては来年以降にビッグウェーブの再来が来るかもしれません。輸入に付帯する税金の値上げは、普通乗用ガソリン車にももちろん適応され、このカテゴリーはもはやスペシャルパーミッション無しでは輸入出来なくなっており、一種のステータス車の確立となるかもしれません。ただ現段階で発給総数が未定な事と、昨年から今年に掛けてのスペシャルパーミッション発給や転売に関して、スリランカ国内で様々な物議を醸しましたので、状況を興奮しつつ固唾を飲んで見守る事になりそうです。

(ブコビッチ)