日本ピストンリングインドに自社工場建設(2016/3/30)

日本ピストンリングは、カルナータカ州にある借り受けの工場で2013年から現地生産を開始しているが、バルブシートの需要増加に対応するため近隣に大型の工場を移管する。現在の借り受け工場では、月200万本程度のバルブシートの生産が可能ですが、最近はマルチスズキを始め日系メーカーからの受注が想定以上に増えており、2016年末に完成予定の新工場では、月300万本前後、最大700万本の製造ラインまで拡幅出来る。この新たな生産工場により、タイ、インドネシア、インドとそれぞれバックアップ体制が図れることとなる。

(日刊自動車新聞より)

セルロースナノファイバー(2016/3/30)

環境省は植物繊維を形成した「セルロースナノファイバー(CNF)」を自動車部品へ導入する実証実験を2016年度から実施する。車体軽量化によるCO2削減効果など一定の条件で参画企業グループを公募し、用途開発を支援する。CNFは植物などに含まれるセルロース繊維をナノ(10億分の1メートル)レベルまでほぐし、均一に成形したマテリアル。軽くて強度が強く、熱による変形がほとんど無いのが特徴だ。ただ耐熱性に関してはまだ課題も有り、エンジン周辺には使えない。(日刊自動車新聞より) 昨年からレポートしていますが、自動車の軽量化は燃費改善には避けて通れませんので、今後は炭素繊維、マグネシウム合金、セルロースナノファイバーの低価格化と量産化が肝になるかもしれません。

アイサイト世界展開(2016/3/29)

富士重工業は2020年を目途に、スバル車を販売している全ての市場に先進安全運転支援システム「アイサイト」搭載車を導入する。同システムは日本、北米、欧州、オセアニアといった先進国で販売しているが、今後ASEAN諸国を皮切りに中国、ロシア、中南米、中近東諸国で準備を始めており、順次導入する。昨年のアイサイト装着率は、日本で83%、オーストラリアで62%(レガシーは100%)、欧州では「アウトバック」の装着率96%と、自動車にうるさい国でもかなりの高評価を得ている。今後先進機能運転支援システム「アイサイト」が世界販売の肝になると思われます。

VWリコール合意を来月21日期限(2016/3/29)

独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題で、米国カリフォルニア州判事は24日、米国環境保護局(EPA)など、当局とVWに対して不正車のリコールの具体策について、4月21日までに合意するように求めました。EPAはVWが昨年提出したリコール対策が不十分として受理せず、協議が続いている。ただ修理による環境と走行性能の両立は難しく、最悪VWは約57万台の不正自動車の買取りを余儀なくされる可能性も出てきた。