曙ブレーキ、電動ブレーキ参入へ(2016/8/4)

曙ブレーキ工業は、2019年を目途に電動パーキングブレーキ(EBP)を開発、実用化に動き出す。すでにEBPの主要な構成部品であるモーターギアユニットなどのハードウェアの開発を完了しており、今後はソフトウェアの開発を加速化させる。EPBはすでに多くの部品メーカーが手掛けており、差別化が求められており、同社では他社の参入が少ないドラムブレーキに重点を置き、軽自動車や大型車向けで実用化を目指す。現在EBPはディスクブレーキが主流で、アドヴィックス、ZF・TRW、コンチネンタルなどが手掛けており、対してドラムブレーキではアドヴィックスが製品化、日信工業やコンチネンタルが2017年に市場投入を計画している状況。昨年本邦での電動パーキングブレーキ(EBP)の普及率が、欧州と比較して格段に低いとレポートしましたが、ようやく本邦の電動パーキングブレーキ(EBP)普及が加速しそうな気が致します。

(一部日刊自動車新聞より)

軽自動車新車販売19ヵ月連続前年割れ(2016/8/4)

軽自動車の新車販売は、前年同月比2.2%減の41万5606台となり、3ヶ月連続のマイナスとなりました。三菱自動車による燃費性能試験の不正による、日産や三菱の大幅減が有ったとはいえ、軽自動車に関しては依然厳しい状況となっています。軽自動車はいわゆる庶民の足的な車輌で、これが落ち込んでいるということは日銀が妄言しているような、景気の底堅い動きは「無い」と言える裏返しだと思います。需要の先食い、高齢ドライバーの免許返納、軽自動車税の問題など、しばらくは厳しい状況が続きそうです。軽自動車は中古自動車として輸出される車種・国がかなり限定されるため、今後市場に大量に出てきた場合のことも思案すべき時期に来ているのかもしれません。

ヴェゼル祭り終焉の匂い(2016/8/3)

日本で人気を博しましたホンダ「ヴェゼル」、海外でもSUV人気の流れに乗って業界向けオークションでセンセーショナルな価格を付けて参りました。当初はスリランカ向け「ヴェゼルHV」、第2弾はシンガポール向け「ヴェゼルHV&ガソリン」で、新車より高値で取引されるという、需要に供給が追いつかない状況が続いておりました。しかし昨年のスリランカの関税引き上げ、BREXITによる円高というよりポンド安によって、とうとう終焉を迎えたと思われます。「ヴェゼル」シンガポール向けに関しては、今までのようにタイ生産の「HR-V」から「ヴェゼル」の併売も始めましたから、そういう意味でもかなり厳しいと思います。在庫を抱えている方は、小売りかオークションでの損切りを急ぐ必要が有ると思われます。

中古自動車輸出上期6.4%減へ(2016/8/3)

日本中古自動車輸出協同組合(JUMVIA)が発表しました2016年上期の中古自動車輸出台数は、前年同期比6.4%減の59万4644台となりました。2015年10月にHV車を中心に関税を大幅に引き上げたスリランカの他、ケニアやミャンマーの減少が押し下げたとのこと。地域別ではアジアがシンガポールを中心にU.A.E.やアフガニスタンが堅調に推移しました。シンガポールはホンダ「ヴェゼル」を中心に台数を伸ばしており、業界内では「成長は2017年くらいまで続くだろう」とみている。北中米は全体的に好調に推移した半面、これまで牽引していたアフリカ東海岸、南米が大きく減少している。

私が分析した結果では、シンガポール向けに関してBREXITを境に完全に天井を打ったと見ており、為替水準が戻らない限り、シビアな状況に陥ると思われます。特にすでに現地へ大量に送り込まれた「ヴェゼル」等は、すでに下落しておりますがブームは終了したと見てよいでしょう。今後は欧州、特にイギリスや香港からの輸入へシフトするため、新型車以外は厳しい状況に。スリランカ向けは、プレミオ・アリオン祭りが有りますが、再び今年10月~11月に税制改訂に話がすでに出ておりますので、10月に入ると買い控えが起きると思われます。アフリカや南米に関しては、為替レートはもちろんコモディティ価格が有る程度戻らない限り、難しい状況が続きそうな気配です。急激な円高で利益が吹き飛ぶどころかマイナスとなることも考えられますので、掛け売りは控えた方が良いと思います。