三菱エクリプスクロス受注好調(2018/3/5)

 三菱自動車は1日、人気セグメント小型SUVの新型車「エクリプスクロス」を発売したと発表しました。エクリプスクロスは、デザイン性を重視したクーペルックSUVで、2014年2月に発売した「eKスペース」以来4年ぶりの新型車投入。月販目標台数は、かなり控え目の1000台ですが、2月末時点の予約受注で目標の5倍の5000台を獲得している。また「エクリプスクロス」は今後PHVも投入する方針で、人気のセグメントである小型SUV市場で販売台数を伸ばす意気込みを強く感じる。また同車は世界80ヵ国へ投入が予定されている世界戦略車で、昨年10月の欧州を皮切りに豪州、東南アジア、北米などへ投入しており、1月末時点で5万3000台の受注を獲得している。エンジンは同社初のダウンサイジングターボ1.5リッターエンジンにCVTを組み合わせ、4WD/2WDを設定。さらに2018年度内に、欧州向けにクリーンディーゼルを追加設定、国内市場向けにも導入を検討しているとのこと。価格は253万2600円~309万5280円(税込)。

日産、セレナeパワー発売(2018/3/2)

日産自動車は28日、「セレナ」にノートで高評価を得ているeパワー仕様のHV、「セレナ eパワー」を追加設定して3月1日から発売を開始しました。「セレナ eパワー」に搭載するシステムは、「ノート」に搭載したシステムに対し、インバーターの性能向上と電池容量の拡大を図り、出力を25%向上させた。電池のみで走行出来るマナーモードも新設定し、早朝や深夜の外出や帰還の際に周囲に優しいドライブを可能とさせている。販売台数はセレナ全体の販売計画(月間8000台)の4割を見込んでおり、事前受注はすでに3600台に達している。eパワーはHV車となってるが、「ノート」同様エンジンは発電のみに使用、駆動はモーターのみで行い、モーターならではの発進加速性能とアクセルペダルのON・OFFで加速・減速を行える操作性が特徴だ。肝の二次電池は、「ノート」の80セルから96セルへ2割増量、容量を「ノート」の1.6KW/hから1.8KW/hに増加、燃費性能はJC08モードで26.2Km/リッターとクラストップを実現。また新たに電池へのチャージを優先させるチャージモードも備え、走行中に切り替えると電池を満充電にするまでエンジンを稼働させる。またエンジンの回転制御とボディの防音性能により、1クラス上の上質な静粛性を実現させたことで、ユーザーから高い評価を得ている。「セレナeパワー」は、4つのグレードを用意、価格は296万8920円~340万4160円(税込)。自動運転技術「プロパイロット」は、「XV」と「ハイウェイスターV」にオプション設定。

トヨタ、新世代パワートレイン搭載率8割へ(2018/3/2)

トヨタ自動車は、今回開発した新世代TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)パワートレインの搭載比率を2023年までに日米欧中で8割に拡大させ、CO2排出量を2015年比で18%以上削減すると発表しました。新開発したパワートレインは5種で、同社の世界戦略車「カローラ」を皮切りに順次投入していく。

新型CVT(無段変速機)は、発進用ギアを採用することで低速域の伝達効率を大幅に改善、DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を含む全ての変速機の中で、世界最高の伝達効率を実現させた。トランスミッションの基本性能である、「伝達効率の向上」、「エンジン高効率領域の活用」、「高応答変速」を強化するためさらに、「機会損失低減」、「ワイドレンジ化」、「変速追従性向上」に取り組んだことで、ダイレクトでスムーズな走りを実現させた上に、現行のCVT比で6%の優れた燃費性能も実現させた。

新型6速マニュアルトランスミッションは、欧州や新興国向けニーズの下、質量を7Kg低減するとともに全長を24㎜短縮、世界トップレベルのコンパクトサイズに。またシフトチェンジ時に自動で回転数を合わせるiMT制御を採用することで、スムーズな変速をサポートするとともに、伝達効率を世界トップを実現させた。

新型In-Line4の2リッター直噴エンジンは、高速燃焼技術、可変制御システム、エネルギーロスの低減により世界トップレベルの熱効率40%(エンジン車)、41%(HV車)を実現、さらに従来型エンジンに比べて低回転から高回転までの全域でトルクアップを実現すると同時に、各国の排出ガス規制に先行して対応させている。

新型4WDシステム「Dynamic Torque Vectoring AWD」は、走行状況に応じてリアのトルクを左右独立で制御するトルコベクタリング機構を採用、旋回性能と悪路走破性を実現させた。また前後輪の車輪軸に世界初の「ラチェット式ドグクラッチ」を備えることで、2WD走行時に後輪に動力を伝える駆動系の回転を停止させて損失を大幅に低減、燃費向上を図る「ディスコネクト機構」を採用した。HV車に搭載する新型4WDシステム「E-Four」は、電気で駆動する後輪の全体トルクを従来型より3割増加、走行状態に応じて適切にトルクを配分する新制御システムを取り入れ、高い走破性と優れた操縦安定性を実現。

2リッターHV車用THS-IIは、4代目プリウスに採用された小型・軽量・低損失化技術を継承し、高い燃費性能をキープしたまま走行性能を向上させた。加速時にはエンジンの回転数を下げると同時に二次電池からの電力を高め、リニアで伸びのある加速感を実現させた。

(トヨタ自動車GlobalNews Roomより記事抜粋)

いすゞLNGトラック投入への実証実験開始(2018/3/2)

いすゞ自動車は、LNG(液化天然ガス)の大型トラックを投入する前段階として、年内に実証実験に入ると発表しました。新たに投入するLNG車は、大型トラック「GIGA」のCNG(圧縮天然ガス)車をベースにし、エンジンもCNG車の基本構造を踏襲するが、燃料タンク関係をLNG専用設計とする。同社は現在、国内で唯一CNGトラックを展開するが、CNG車は航続距離の短さや充填ステーションの少なさから、販売台数は伸び悩んでいるのが現状だ。ただここへきて欧州を始めとする環境規制の厳しい国々で、LNG車のニーズが急速に高まっており、今回は政府がLNGトラック普及に向けた動きを本格化させるべく、政府主導の下国家プロジェクトの一環として年内に実証実験に入る。LNG車普及に向けて政府は、産出国からの調達方法の見直しや、国内のパイプラインの整備に向けた取り組み等を進めている。これを受けてイタリアのIVECOやスウェーデンのボルボトラックスもLNGトラック導入に向けた準備を進めている。