アジアの工場タイで混乱が続いております。とうとう軍がクーデターを起こし、タイ国内は混沌とした状況になって参りました。先日米国が軍が戒厳令を敷いた時に、特使を介してこれはクーデターの準備では無いでしょうね?と軍の上層部に打診をした訳ですが、その舌の根が乾かない内に今回の軍によるクーデターと相成りました。

軍や都市部は、農村地帯などの地方部で人気の有るタクシン派は選挙をすればどうしても勝利してしまう訳で、選挙が出来ない反タクシン派や軍は、ノーチョイスという事でクーデターに打って出た訳です。現在閣僚やデモの主導者を拘束するなど、一連の混乱は長引く様相を呈しております。タイに進出している本邦企業は、他国生産のウェートシフトの準備を模索しており、タイ国内の経済的ダメージは長引けば長引くほど、ボディブローのように効いてくるかもしれません。

今回騒動で早速ケリー国務長官、パンギムン国連事務総長、EU首脳部から早速非難の声が挙がっており、今後の軍部の動きに世界、特に本邦は注視しなければならないでしょう。

ロシア同様タイへの自動車輸出、タイ経由ミャンマー向け輸出に関しては、注意しながらビジネスを遂行して下さい。

(一部タイ・バンコック特派員より)