日産自動車は、2023年3月期を最終年度とする次期中期経営計画において、中国で9拠点目となる新工場を建設、これにより同国での販売台数を現状の販売台数より100万台以上拡大する計画を立てました。日産は次期中期経営計画の中で世界シェア8%を目標に掲げており、北米に次ぐ主力市場での販売拡大は不可欠となる。現在日産は東風汽車と合弁事業を手掛けており、メインの「日産」ブランドの他、プレミアムカーブランドの「インフィニティ」、現地独自ブランド「ヴェヌーシア」を展開、「シルフィ」シリーズ、「エクストレイル」、「キャシュカイ」等の販売が好調で、2016年の販売台数は前年比8.4%増の135万4000台で過去最高を達成した。現在8工場が稼働中で、その内5工場で日産ブランド車を製造しているが、販売好調により工場のフル稼働が続いている。世界シェア8%を目指す今後の中国市場において、EVやPHVの「新エネルギー車」の拡充、小型SUV市場への新型車投入、「ヴェヌーシア」ブランド車の拡充を図り、生産体制強化のため新たな工場の建設を決定した。
(日刊自動車新聞より)