ルノー・ジャポンは、2020年を目途に年間新車販売台数を1万台に引き上げるとしました。ディーラー募集を早め、早期に現状の66店舗から75店舗規模のディーラー販売網を構築する予定だ。販売網の拡大とともに、2019年までに新型9車種を市場へ投入し、魅力的な車種構成を狙っていく。ルノーの新車販売台数は2010年から7年連続で増加しており、この勢いを持続させつつ販売網の拡大と新型車の攻勢で販売台数拡大を狙っていく。同社は2016年度の新車販売で、「ルノースポールシリーズ」を中心に前年同期比23.5%増の6117台となり、過去最高を更新した。今後もフレンチデザインのエクステリアや、クリーンディーゼル仕様の魅力的な車種が増加すれば、販売台数をかなり伸ばせると個人的に思っています。実際週末にディーラーを除くと20代後半~50代の顧客で、かなり活況な様子となっております。これまでドイツメーカーの独壇場だった輸入車市場、フレンチメーカーの雄「ルノー」の挑戦は始まったばかりだ。 (一部日刊自動車新聞より)
自動車関連部材大手のジェイテクトは27日、自動車変速機向けに耐荷重性・低トルク化を両立させる新たな玉軸受を開発したと発表しました。軸受け内部の設計を見直し、軸受けの中心軸に並行に働くアキシアル荷重への耐久性を従来品比1.8倍に高めるとともに、円錐ころ軸受けと比べて損失トルクを最大で50%低減するという画期的な商品。自動車メーカーや変速機メーカー向けに2020年から量産を開始、年間で9億円の売り上げを目指す。これまでの変速機用軸受けとしては、玉軸受けや円錐ころ軸受けが有ったが、負荷の大きい個所に対しては円錐ころ軸受けが使用されているものの、損失トルクが大きいことが課題だった。一方従来の深溝玉軸受けは円錐ころ軸受けに対し、耐アキシアル荷重性が低く、性能を向上させるためには軸受けサイズを大きくしなければならず、必然的にユニットへの搭載性が低下するという問題を抱えていた。新開発した「高アキシアル荷重対応低トルク玉軸受」は、従来の深溝玉軸受に対してアキシアル荷重負荷側の軌道の深さを拡大、耐久性を高めるとともに、外径も10%縮小し、コンパクト化にも成功した。軸受内の油量を制御する保持器を採用したことにより、従来品比で貫通油量を最大で80%、攪拌トルクを最大15%低減するという。 (日刊自動車新聞より)
変速機メーカー大手のジャトコは、ステップ式ATとCVTのグローバル累計生産台数が3月末時点で1億台を突破したと発表しました。内訳はステップ式ATが約6500万台、CVTが約3500万台と1967年にステップ式AT生産を開始して以来50年で達成したことになる。ステップ式ATは1967年に日産の「ダットサン サニー1000」向けにFR用3速AT「3N71」の生産を開始、1989年には世界初となる電子制御FR用5速ATを量産化、ステップ式ATの多段化が加速する礎を築いた。その後FF用6速AT、FR用7速AT、FRハイブリッド車用7速AT等を生産し続けている。CVTは1997年、日産「プリメーラ」向けに世界初の2リッタークラス金属ベルト式CVT「F06A」の量産化に成功。2004年投入の中型FF用CVT「JF011E」は累計生産が1300万台、2009年に軽自動車・小型車用に投入した世界初の副変速機付きCVT「ジャトコCVT7」は累計生産1100万台を達成。CVT変速機は現在、2005年にメキシコ、2009年に中国、2013年にタイでそれぞれ生産を開始、海外累計生産は1400万台を超えている。(日刊自動車新聞より)
トヨタ自動車は27日、2016年度のグループ世界販売台数(ダイハツ・日野を含む)は、1025万1000台と過去最高を更新したと発表しました。これまでの最高は2014年度の1016万7000台で、2年ぶりに記録を塗り替えました。トヨタグループの世界販売の内、国内のトヨタ単体で9.9%増の163万6000台と絶好調、グループ全体でも7.0%増の228万6000台と好調維持。海外販売のトヨタ単体では、中国を含むアジアが6.4%増の258万3000台、欧州が8.1%増の90万8000台と好調を維持した一方、主力の北米が5年ぶりに前年を下回り2.8%減の263万1000台、中近東諸国が24.5%減の55万9000台にそれぞれ減少し、販売台数を押し下げた形に。 世界販売首位は2016年暦年に続き、VWグループが、1029万9200台で首位となりました。