ミャンマーへの投資熱続く(2013/11/27)

 急速に発展を遂げているミャンマーですが、経済制裁の影響下で高速道路を含む道路事情はまだまだ遅れております。2015年にASEAN経済共同体が発足し、世界経済にかなりの影響を及ぼすと言われている東南アジア諸国連合。それと時期を同じくして、インド東部からミャンマーを南北に縦断してタイのメソートまで抜ける、総延長3,200Kmの3カ国ハイウェイが2016年を目途に建設中です。これにより域内の経済交流が活発化する事が予想され、日米欧を含む様々な国からの投資の呼び込みに一役買うと思われます。自動車に関して、インドとタイに関してほとんど当該国内で部品を調達しておりますが、この3国間ハイウェイが完成すれば様々な部品が相互供給されることになり、経済活動が一気呵成に活発化するものと思われます。海路では現在ヤンゴンの港の物量が多いのですが、今後を見据えてタイ政府の援助によってダウェーの港湾整備を担っております。

 天然資源が豊富なミャンマーには、世界各国から触手が伸びると思われ、今後の投資熱は一層激化するでしょう。先日ベトナム中部のニソン製油所がクウェート国際石油の出資により起工しましたが、ASEAN諸国の発展により美味しい果実を得るため、日中韓以外にもインド・中東・オーストラリア等近隣諸国からの投資熱には目を見張るものが有ります。

(ブコビッチ)

 

ヒュンダイ(現代自動車)の苦悩(2013/11/27)

 ヒュンダイ自動車に激震が走っています…。本国での労働者搾取、不当解雇、雇用形態に於いてデモが相次ぎ、米国で燃費性能の水増し事件、ブレーキランプ不点灯、事故発生時のエアバック作動時に天張りが落下するなどを含む187万台大量リコールなど、様々な問題を同時多発的に起こしていたヒュンダイ自動車ですが、ここにきて4月から販売を開始した、新型サンタフェで前代未聞の雨漏りによるリコールが発生しました。当初は否定し続けてきましたが、8月に公式に謝罪、無償修理及び補償期間を5年間に延長することを発表。しかし納得のいかないユーザーは、ソウル中央地裁に新車と交換するべきだと集団提訴致しました。

 そういった最中では有りますが、今月26日ソウル市内のホテルで新型プレミアムセダンのジェネシスを発表し、ヒュンダイ自動車のブランドイメージアップを図り、欧州高級車に流れている韓国国内顧客の囲い込みを狙い、世界市場にもフラッグシップカーとして認知させる狙いがあるものと見られます。

(ブコビッチ)

燃費競争激化(2013/11/27)

 10月30日に本サイトで公表しました通り、トヨタ自動車は26日、ホンダ技研工業の新型フィットハイブリッドで燃費世界一を抜かされたことを受け、12月2日からSMCモデルの発売を開始すると正式に発表しました。SMCアクアは、エンジン内部の摩擦抵抗μを減らすなどによって、燃費を現在の35.4Km/Lからホンダを上回る37.0Km/Lへと向上させ、同時に遮音材の追加により乗り心地のカイゼンも図ったとの事。価格は現在のモデルより1万円ほど高い、170~195万で新型フィットハイブリッド追撃の狼煙を上げます。また軽自動車でもミライースをアルトが35Km/Lで抜き返したりと、燃費競争の激化が止まりません。現在は軽自動車から大衆車のハイブリッドモデルの燃費競争が激化しておりますが、来年以降はミニバン、SUV、RVを始め様々な車種で燃費競争が激化すると思われ、この戦いに勝てなければ市場から逸脱されてしまうかもしれません。一昔前は馬力やトルクといった、パワーを聞いてくるお客さんが多かったのですが、現在は燃費のことをまず訪ねてくるお客さんが、かなり増えてきたそうです。これも時代の流れということでしょうか。

(ブコビッチ)

日本カーオブザイヤー(COTY) (2013/11/27)

 2013年度日本カーオブザイヤー(以下COTY)に、フォルクスワーゲンゴルフが選出されました。輸入車がCOTYに選出されたのは、34年の歴史で初めての快挙となりました。選出理由として、MQBモジュールによる新たな開発手法、正確無比なハンドリングと上質な乗り心地を両立するシャシー、環境性能と安全性能を高めた数々の新技術の採用で、当該セグメント内で秀逸の出来栄えを誇った事理由とされました。受賞後問い合せやカタログ入手が増加しているとの事で、来年以降の販売に弾みが付きそうです。

イノベーション部門では、三菱自動車のアウトランダープラグインハイブリッド(PHEV)が選出され、日・米・欧の販売増加に繋がるか興味が有ります。性能は素晴らしいと思いますので、今後大・中型クロカンやミニバン用にディーゼルPHEVを開発する事を切に期待しております。

 エモーショナル部門でマツダアテンザ、スモールモビリティ部門にはスズキ/マツダのスペーシア、スペーシアカスタム、マツダフレアワゴンに、特別賞には、ダイハツムーヴフロントシートリフトが選出されました。

(ブコビッチ)