軽自動車ハイトワゴン戦争(2013/10/23)

 ホンダ技研工業が軽自動車Nシリーズで、激戦区のトール系ワゴン部門に殴り込みを掛けます。今までスズキ・ワゴンR、ダイハツ・ムーヴで寡占状態だったこのセクションに、満を持して新型三菱・EKワゴン、日産・デイズを投入、そして軽自動車の底上げに余念がないホンダが、新たな戦略車として“Nワゴン”を投入する。これによりシェア拡大を狙い、2社寡占状態だったこの激戦区が他社を含めてまさに戦国時代に入って来たと言えるでしょう。一応ホンダNシリーズはこれで揃い踏みと言われておりますが、現在ホンダ・ビートの後継車を開発している最中で、最後のNシリーズとしてビートの後継車が出てくる可能性が非常に高い。ホンダはこのビート後継車輌の開発に余念が無く、今回はタイプR仕様も輩出するとも言われ、まさに注目の的になるでしょう。 しかしこの販売が正式に決まった場合、現在高値安定しているスズキ・カプチーノ、ホンダ・ビート、ダイハツ・コペンなどの中古車相場が多少下落すると思われ、当該在庫を抱えていらっしゃる方々はこの動向に注視したいところでしょう。

(ブコビッチ)

ディーゼル車の普及で資源利用の効率化を!(2013/10/23)

 ここ最近ディーゼル車の話題を多くとりあげましたが、中古自動車業界並びに輸出業界の方々のためだけに声高に発言したのでは無く、資源の効率的な活用を考えてのことで御座います。原油の生成過程でできる軽油は本邦で使用しきれずに海外に輸出されております。前都知事のディーゼル悪玉論や最近の天然ガストラックの普及も相まって見事にバランスが悪くなってきております。バランス良くとは難しいと思いますが、ディーゼル車の普及も考えてみる機会では無いでしょうか。現在プラスチック製品が非常に多く、そのため原料のナフサのみ足りないという状況下で、ガソリンも余って来ているのが現状です。しかし今後はシェール革命により、プラスチック製品をアメリカから輸入する時期が近いうちにくるでしょうから、全てのバランスを考えるなら、やはりリセールバリューも期待出来るディーゼル車の普及は、欠かせないと思います。 アメリカからシェールガス、ロシアから天然ガス、現在ジャパンプレミアムで中東から買わされている天然ガスの代わりに、米・ロ双方からバランス良く購入したいものですね。

(ブコビッチ)

ディーゼル復権の予兆(2013/10/21)

 先週金曜日にハイブリッドカーの状況を御案内させて頂きましたが、ここにきてディーゼル車輌の販売も好調になって参りました。特に販売が好調なのは欧州車で、2012年のユーロ危機の状況から比較するとユーロ高の状態で多少売りづらいと思われるこの状況下で、ディーゼル車の販売が順調に推移しているのが判ります。以前は悪の枢軸とも言われたディーゼル車ですが、ディーゼル比率が非常に高い欧州から高品質のディーゼル車輌が輸入され、郊外地域や地方での販売が順調に推移していると各ディーラーから報告が上がっております。

 本邦も日産・マツダ・三菱を始めディーゼル車の見直し気運が高まってきており、軽自動車・ハイブリッドカー競争の中にディーゼル車が割り込んでくる可能性も有るかもしれません。元々燃費が良かったディーゼルエンジン、ごく近い将来ディーゼルハイブリッドカーがガソリンハイブリッドと双璧を成す可能性が非常に高く、RV、ミニバン、中・大型車にディーゼルハイブリッド踏襲化が常態化する可能性も非常に高いと思われます。またディーゼル中古車輌は、海外からの人気も高いのは皆様御周知の通りで、リセールバリューの高さを鑑みてもディーゼル車が主役の一角に躍り出る可能性も高いと思われます。

(ブコビッチ)

各社ハイブリッド車、絶好調(2013/10/18)

 ブコビッチ経済通信第4号(登録された方への無料メール配信中)でもレポートさせて頂きましたが、ハイブリッド車の販売が消費税増税前の駆け込み需要とも多少相まって絶好調で御座います。

 特にホンダは、主力車種であるフィットハイブリッドが予想以上の反響で、個人のみならず法人、レンタカー、リースアップの引き合いで注文に生産が追い付かない状況になっているそうです。もちろん埼玉県・寄居工場の稼働率が悪いとも噂されておりますが、それを差し引いても絶好調の滑り出しといえそうです。ホンダ技研工業は販売絶好調の軽自動車に対抗すべく、今後新型ハイブリッドをその他の1,500cc前後の車種に順次投入する予定です。1,500cc~2,500ccのハイブリッド市場は来年以降、いよいよ戦国時代に突入しそうな雰囲気になって参りました。

 マツダ自動車も世界戦略車アクセラ(マツダ3)に投入を決定して以降、各ディーラーへの問い合わせや見積もり依頼が増加しているそうです。ただトヨタ自動車から技術ライセンスを享受しての販売になるため、コスト高感は否めず、そういう理由からも値引きに関しては、ガソリン車やディーゼルの方が大きくなっております。しかし本格的なハイブリッドカーをラインナップに揃えた影響はやはり大きく、今後は海外販売も含めて自動車ニュースにあがる事も多くなるでしょう。マツダ自動車にとってはアクセラ(マツダ3)は、世界販売で3割以上を叩き出すヒット車ですから、国内外要注目といったところでしょう。

 ハイブリッドの本家トヨタ自動車も今年は様々なハイブリッドカーをラインナップに揃えましたが、海外からの翻訳依頼の状況を鑑みますと2,000cc以下のハイブリッド車のリセールバリューは、アクアやプリウス並みになる可能性が非常に高いでしょう。また来年以降になると思いますが、新型ハリアーへのハイブリッド搭載が予定されていますので、今後多種多様のハイブリッドカーが御披露目される可能性がいよいよ高まって参りました。

(ブコビッチ)