世界同時多発不動産バブル(2016/11/21)

1980年代後半から1990年代に日本を襲った不動産バブル、25年を経過した今、再び都市部を中心に不動産バブルとなっている。日銀が16日に発表した、4~9月期の国内金融機関による不動産事業向け新規融資が5兆8943億円と、前年比16%増加と上期としては、バブル期の1989年上期の5兆円強を超え過去最高を更新したとのこと。新規融資が伸長した背景には、マイナス金利導入、融資先の縮小、東京オリンピックを見越したホテル事業、REIT、民泊、等々が挙げられる。更に人件費の高騰や資材費の高騰も価格形成に歪みを齎し、融資金額の増加を後押ししている。

日本だけで無くお隣り中国でも、2014年4月以来の不動産投資金額になっている。中国国家統計局のデータを基にロイターが算出した数値で、10月の不動産投資金額は前年同月比13.4%増と9月の7.8%増をも上回った模様。以前も中国株式バブルを指摘してすぐに暴落しただけに、不安が頭をよぎる今日この頃です。さらに中華系マネーが(含む香港・シンガポール)、BREXIT前までの英国、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、日本等の先進国主要都市、観光地、そして新興国の主要都市を中心に資金が流入しており、どこかで深刻な崩壊が発生すればニュートンのゆりかご現象のように、他国に連鎖する可能性もゼロでは無いでしょう。

プラネットカーズオブザイヤーに日産ノートe-POWER(2016/11/18)

今年も様々な新型車が投入された国内自動車市場、その中でとりわけインプレッションを受けた車輌をプラネットカーズ・オブ・ザ・イヤーとして誠に勝手ながら選出させて頂きました。それは…日産「ノートe-POWER」で御座います。これまでのHV車の常識を覆す、見事な技術だと思います。内燃機関エンジンを発電機として搭載し、電気で走るという発想の転換は素晴らしく、技術の日産の面目躍如と言えると思います。これにより今後コンパクトSUV、コンパクトトール、商用車へと派生化させることが出来るでしょうから、非常に面白いと思います。これまで航続距離、充電設備、充電時間等々、様々な制約が有ったEV自動車を、HV化させて世に送り出したことは素晴らしく、ここに選ばせて頂きました。

Toutes mes felicitations !! NISSAN ”NOTE e-POWER"!!

Toutes mes felicitations!! Monsieur Carlos Ghosn!!

ホンダ軽にも先進運転支援システム(2016/11/18)

ホンダ技研工業は、先進運転支援システム「ホンダセンシング」を軽自動車にも展開するとしました。2017年後半に投入予定の次期「N-BOX」を皮切りに軽自動車や「フィット」等主要モデル全車に設定する予定。以前からレポートしておりますが、今後先進運転支援システムの搭載設定やその完成度が、売り上げを左右するかもしれない。現在ホンダの「N-BOX」や「フィット」に赤外線レーダー式の「シティブレーキアクティブシステム」を設定しているが、他社メーカーと比較すると後塵を拝していると言わざるを得ない状況だ。このため同社は次期N-BOXを皮切りに、ミリ波レーダーと単眼カメラを用いた新技術を踏襲する。この新システムはすでに上級モデルの「レジェンド」、「オデッセイ」、「アコードHV」等に設定されているが、今後安価なモデルにも踏襲させることで、クラストップの安全性能を訴求しコストダウンも狙う予定。

(日刊自動車新聞より)

USS中古輸入車に保障制度(2016/11/18)

中古自動車オークション最大手のユー・エス・エス(USS)は、会員の小売り支援の一環として輸入中古車の保障サービスを開始します。USS横浜会場で月1開催されている「ヤナセコーナー」が対象で、要件を満たしたメルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、フォルクス・ワーゲンの4ブランドで、半年の試験的措置を実施した後、他コーナーへの展開や他会場での開催も視野に入れて見極めるとのこと。輸入車保証制度は、USS横浜会場の「ヤナセコーナー」に出品された上記4ブランドの初度登録から7年以内、評価点4点以上、走行距離7万5千キロ以内が対象、さらにUSS検査員による180項目のオークション検査項目の他、スキャンツールを接続し、エンジンや電気系統に不具合が無いかを確認する。検査に合格した車輌は、出品表上で輸入車保証の対象車輌である事が分かるようにする。この保証サービスは、延長保証サービスを手掛ける米国ザ・ワランティ・グループのTWGワランティサービス日本支社が提供するもので、駆動装置に特化した「スタンダード」、プラスサスペンションや電子部品などを加味した「シルバー」、更にABSやパワーシート等も加味した「ゴールド」を取り揃える。保証期間は6、12、24ヵ月から選択出来、24時間365日対応の修理受付コールセンターやレッカーサービス、輸入車整備に長けた修理ネットワーク等も提供することで、エンドユーザーの輸入中古車の不安を払拭させる狙い。保証サービスは落札金額700万円(税抜き)を車輌上限とし、オークション落札後3ヵ月以内の車輌が対象となっている。因みに平成25年初度登録のベンツCクラス3万キロ程度の車輌で、6ヵ月の「スタンダード」コース選択で、4万円前後とのこと。タワマン住人を中心に輸入中古車需要が高まっており、同サービスは小規模経営の中古自動車販売業者にとって、非常にメリットを享受出来るサービスとなると思われます。

(一部日刊自動車新聞より)