東洋ゴム、空気レスタイヤ開発(2017/9/15)

東洋ゴム工業は8日、エア充填が不要なコンセプトタイヤ「ノアイア」を開発したと発表しました。エアを補充するメンテナンスが不要となり、パンクするリスクが無いのが特徴。構造部分に剛性の高い特殊樹脂を用いることで性能を確保、軽自動車程度の車両重量で有れば、時速150㎞/hで実際に走行できるそうだ。通常タイヤはゴム内部に蓄えた空気の力によって、車輌の荷重や路面からの衝撃を緩和するが、今回開発したコンセプトタイヤは路面と接するトレッド部のみにゴムを使用、タイヤ内部に樹脂を用いた独自構造のスポークやCFRPを用いることで、実レベルで走行可能なエアレスタイヤを実現させた。同社の市販タイヤ比で重量は重くなるものの、サイドウォールのたわみが無くなることで、ウェット路面での制動性能が4%向上、転がり抵抗は25%改善することで、低燃費化にも貢献出来、騒音に関してもタイヤの法規レベルに近づけたと発表しました。タイヤに関しては、ランフラットタイヤ、オールシーズンタイヤの販売が日本でも伸びてきており、エア充填不要なタイヤにも今後注目が集まると思われます。特に今後EV車輌の販売が増加していけば、ガソリンスタンドへ行く必要性が無くなり、タイヤの空気圧チェックを受ける機会が格段に減る可能性も有り、意外にもEV車輌販売に比例して、このエアレスタイヤに注目が集まるかもしれません。

(一部日刊自動車新聞より)

英国で過熱する値引き商戦(2017/9/15)

英国で事業展開する自動車大手各社が、旧型車両からの買い替え時に値引きをするキャンペーンをこぞって開始した。独フォルクスワーゲンは既にドイツでも実施している制度を英国でも導入、2009年12月31日以前に登録されたEUの排ガス基準「euro」以前のディーゼル車を廃車にすることを条件に、現行基準「ユーロ6」に準拠した新車を最大6000スターリングポンド(約90万円)値引きする。保有車輌はのメーカーやモデルは問わないが、値引き額はモデルによって異なり、「up!」が1800ポンド、「ゴルフ」が4000ポンド、「パサートGTE」が最大の6000ポンド引きに。トヨタ自動車は7年以上前に登録され、かつ6ヵ月以上保有した車輌(メーカー問わず)から買い替える条件付きで、最大4000ポンドの値引き、その他メーカーも追随する形で値引き商戦に参戦する。

(日刊自動車新聞より)

三菱新型「エクリプスクロス」(2017/9/15)

三菱自動車は新型の小型SUV「エクリプスクロス」のガソリン仕様車を今年度中に国内で発売します。当初はクリーンディーゼル車から投入する予定でしたが、国内販売を早期に回復させるため、市場が大きいガソリン車を先行して発売することなりました。ディーゼル車の発売時期は再検討する。同モデルは愛知県の岡崎製作所で生産、今秋の欧州を皮切りに順次他の市場での販売を始めていく予定。国内向けは来年3月までに投入を予定、同社初の1.5リッターダウンサイジングターボエンジン+CVTを塔載し販売。当初予定していた2.2リッタークリーンディーゼルターボは、改良を加えたうえマーケットの動向を見て投入を決定する予定。

(JAPAN MODEL)

MAKER:MITSUBISHI MOTORS

CAR NAME:ECLIPSE CROSS

OVERALL LENGTH:4.405 m

WIDTH:1.805 m

HEIGHT:1.685 m

WHEELBASE:2.670m

TRACKS(FRONT/REAR):1.545 m/1.545m

ENGINE:FRONT MOUNTED IN-LINE 4

ENGINE CAPACITY:1.5 LITER DIRECT INJECTION + TURBOCHAGED

TYPE OF FUEL:UNLEADED PETROL

TRANSMISSION:CVT

DRIVE SYSTEM:ELECTRIC CONTROLLED 4WD

(DIESEL MODEL)

ENGINE CAPACITY:2.2 LITER CLEAN DIESEL + TURBO CHARGED

 

 

 

日産「リーフ」バッテリー保障8年16万キロに(2017/9/14)

日産自動車は、新型「リーフ」のパワートレインに新開発のインバーターを搭載、新たに設計した半導体パワーモジュールは裏面に直接取り付けた放熱フィンを水冷にすることで、冷却性能を大幅に向上させている。パワー半導体の素材は変更せずに性能を引き上げ、トルクを従来の250N・mから320N・mにアップ、インバーターの重量も先代から15%軽量化させている。モーターは高回転時の制御を緻密化し、出力を従来の80KWから110KWに向上、モーター自体は旧モデルやHV車「ノートe-パワー」に搭載したユニットを流用し、コスト削減に繋げている。新型に搭載される二次電池は、バッテリー容量を旧型比約30%増の40KW/hに引き上げ、ラミネートセルのエネルギー密度を高めながら薄型化を図った。旧型はセル4枚1組のモジュールとしていたが、安全性を確保しながら8枚1組とし、部品点数を削減、バッテリーパック内でハーネスの取り回しを最適化するなどして、旧型と同サイズに抑え、重量も10Kg増に抑制させた。航続距離と並んで挑んだのがバッテリー劣化の抑制で、コントローラーで制御しながら充電・給電による劣化を抑制し、二次バッテリーの保証期間を8年16万キロに大幅に改善させている。(旧型は5年10万キロ)正極材はコバルト、ニッケル、マンガンの三元系素材に変更、電解液も変更することで高いエネルギー密度を実現するバッテリーを開発した。また新たに開発した「e-ペダル」は、アクセルを緩めると、回生ブレーキと通常の摩擦ブレーキ(通常のブレーキ)を協調制御し、車輌を減速・停止させる仕組み。回生ブレーキでは足りない減速力を摩擦ブレーキで補い、最大減速力は一般道ではやや強めに感じられる0.2Gで、これ以上強い減速にはドライバーのブレーキペダルが必要になる。ブレーキランプは0.7G以上の減速で自動点灯する。プロパイロットパーキングは、4台のカメラと12個の超音波センサーによるセンサーフュージョンで車輌の周辺状況を認識、ECUが情報を高速処理し、ステアリング、アクセル、ブレーキ、シフト、パーキングブレーキを自動で制御する。プロパイロットの進化により、煩わしい駐車時の操作からユーザーを解放する狙い。近い将来、自動車の駐車に関して自動化加速的に広まる可能性も有るかもしれません。

(日刊自動車新聞より)