9月末から一時的に落ち込んでいたスリランカ向け中古自動車そうばですが、今月初めに決定される新税制が大方確定したため、オークション相場が再び活況になっています。本来は今年同国で大統領選挙が実施される予定でしたが、前大統領が2年の任期を残して大統領選挙を実施するも僅差で落選、2015年1月より現大統領に移行しています。ただ今後も地方で選挙や重要な取り決めをする可能性があるため、人気取りのため厳しくなっていた中古自動車の輸入規制が緩和されるという見通し。実際新しい関税率票は草案しか入手出来ておりませんが、情報が入り次第アップデートさせて頂きたいと思っています。
国内の軽自動車保有比率が年々増加しており、商用車を含んでも39.33%と5台に2台は軽自動車という異常な事態に。商用車を抜かせば40%を軽く超え、43%前後にまで達する。もちろん商用車を含む登録車の中古自動車が、年間120万台、部品取り車輌も含めたら年間200万台前後の台数が輸出されているので、必然的に軽自動車保有比率が高まるのは当然だが、異常と言えば異常な数値である。何度もレポートしている通り、中古自動車輸出という観点からは、依然厳しい状況下に陥っている。特定の国を除けば中古の軽自動車が輸出されることは無いため、今後も軽自動車保有比率は年々高まっていくと思われる。
2017年3月末時点、国内メーカー別保有台数
メーカー:登録車台数 軽台数 合計保有台数
トヨタ:20,859,496 183,401 21,042,897(-0.7)
ホンダ:5,670,588 4,638,448 10,309,036(+14.1)
スズキ:898,429 9,237,862 10,136,291(+21.9)
ダイハツ:114,461 9,419,180 9,533,641(+39.5)
日産:7,089,675 1,951,268 9,040,943(-9.7)
輸入車:3,849,784 2,682 3,852,466(+6.1)
三菱自:1,396,038 2,242,400 3,638,438(-44.6)
マツダ:2,513,341 780,891 3,294,232(-7.6)
スバル:1,385,676 1,821,222 3,206,898(-12.9)
いすゞ:1,311,120 N/A 1,311,120(-3.5)
日野:813,628 N/A 813,628(+25.4)
三菱ふそう:574,131 N/A 574,131
UDトラックス:259,946 N/A 259,946(-21.9)
その他:69,820 64,699 134,519(+15.5)
2007年3月末比軽自動車増加率:+22.9%
2007年3月末時点での軽自動車保有比率:39.33%
カッコ内:2007年比増減率%
三菱自の2007年集計はトラック・バスも含んでいたため、減少率が高くなっています。
軽自動車保有率がここ10年で22.9%の伸びを見せているのが表す通り、軽自動車販売が好調なメーカーが保有台数を伸ばす形になっている。また輸入車もリーマンショック後の大きく落ち込みましたが、2013年からの景気拡大曲面において好調に推移、10年前比で伸長している。
(自検協、軽検協、日刊自動車データ)
三菱電機は2019年に自動駐車システムを量産化させると発表しました。車輌に取り付けられた超音波センサー(ソナー)で駐車可能な空間を検出、ブレーキ、アクセル及びステアリング操作を自動で制御、縦列、並列両方の自動駐車が可能で、独自開発する最適経路アルゴリズムによって短時間で自動駐車が可能で、車外からの遠隔操作にも対応させるとのこと。同社が開発する自動駐車システムは、車輌の前後左右に装着した12個のソナーで車輌周辺の状況を認識、駐車可能な空間を検出するもので、車輌全長プラス80cm、並列駐車の場合全幅プラス30cmのスペースが有れば駐車可能と判断する。現在正式に受注が取れてはいないが、今後自動車メーカーの要望に沿ったシステムを提供して、2019年に量産開始する予定。また将来的にはドライバーが降車後、無人の車輌が自動で駐車、通信を使って運転者の場所まで無人の自動車が自動で戻るという「ヴァレーパーキング」システムも開発予定との事。
(日刊自動車新聞より)