三菱ふそう、世界販売5割上乗せへ(2017/12/1)

三菱ふそうトラック・バスは、2020年に世界販売を2016年比5割増の220万台へ引き上げる方針だ。主力の国内市場を始め、インドネシア、中近東諸国、アフリカ、南米などで販売増に注力していく。同社は商用車市場でトップシェアの独ダイムラーグループの一員として、アジア地域で中心的役割を担っており、今後も需要が見込まれる新興国事業を加速させることで、グループ全体でのシェア拡大に貢献する。同社の世界販売台数は国内が最も多く3割を占め、次に2割を占めるインドネシアのほか、台湾、アフリカ、中近東諸国などで強みを持っている。すでに強みを持っている地域では、販促活動や自社の強みを活かした戦略を強化していく。さらにダイムラーグループの商用車部門として、世界6ヵ所に販売やサービスを統括するリージョナル・センターを設置、地域ニーズに最適な事業戦略の展開を目的に、それぞれの国の顧客との関係強化やリードタイム短縮に取り組んでいる。その一環として、パラグアイ、ペルー、クウェート、ナイジェリアなどに新型車を投入、新興国市場の開拓を進めている。

(日刊自動車新聞より)

ジェイテクト、新リチウムイオンキャパシタ-開発(2017/11/30)

ジェイテクトは、高耐熱、低温性を両立させたリチウムイオンキャパシターを開発したと発表しました。2019年の量産に向けて開発する予定。低燃費化に向けて電動パワーステアリング(EPS)の適応モデルが拡大しているものの、大型車へのEPS搭載には12ボルト電源では出力がどうしても不足する。今回開発した6ボルトのリチウムイオンキャパシターと充放電コントローラーを加えることで、大型車にもEPSを搭載する事が可能になる。従来のキャパシターは、一度に高いエネルギーを放出できるものの、熱に弱い。今回独自技術を投入し、85℃まで使用可能なリチウムイオンキャパシターを開発、車室内での要求に対応させたうえ、電圧を制御すれば、105℃まで使用が可能となる。既存製品への搭載の他、キャパシター単体、モジュール、充放電コントローラーも組み合わせたシステムでの販売も予定している。

(日刊自動車新聞より)

アーレスティ、中国地場メーカーなど3件新規受注(2017/11/30)

ダイキャスト部品メーカーのアーレスティは、中国でローカル自動車メーカーのNEV(新エネルギー車)向けを始め、エンジンブロック3件を新規受注しました。プラグインHV車(PHV)などに搭載される見通しで、2018年度に生産を開始する計画。中国での需要増強に対応させる見通しで、2018年度に生産を開始する計画。NEV規制により今後需要増加が見込まれる中国市場を睨み、2020年度までに中国工場の鋳造能力を現状から5割増強していく。また同時に同一ラインで複数種類のブロック加工を可能にするフレキシブル生産体制を整え、ラインごとの生産数量の変動を平準化して収益力を高めていく。同社の中国生産拠点合肥アーレスティはこれまで、日産、三菱、台湾系企業それぞれが中国現地メーカーと組んで完成車を生産する合弁会社3社にエンジンブロックを供給してきた。3社向けの部品受注が好調なのに加え、今回地場メーカーか受注を次々と獲得。このため今夏合肥工場棟増築に着手、建屋面積を1.9倍の4万6000m2と約2倍に拡張し、ダイキャストマシン1台と複数の加工ラインを増設する計画で、来年7月の完成予定となっている。

(日刊自動車新聞より)

トヨタセーフティーセンス第2世代へ移行(2017/11/30)

トヨタ自動車は29日、先進運転支援システム「トヨタセーフティーセンス」を第2世代へ進化させ、2018年から順次各車種へ搭載すると発表しました。現行の「トヨタセーフティーセンス」は標準型の「P」と廉価版の「C」と設定、2015年から搭載を開始している。来年以降はさらに安全性を高め、重大事故防止に有効な機能を追加させた第2世代へ移行させると同時に、「P」、「C」の区分を廃止して一本化させていく。システム構成は現行の「P」と同じ「単眼カメラ+ミリ波レーダー」を用い、部品やソフトウェアの性能向上により、機能を高めている。この第2世代の「トヨタセーフティーセンス」は今後、トヨタブランド、レクサスブランドとも日米欧で数年以内にほぼ全車へ展開する計画となっており、他地域への導入も検討していく。第2世代の主な新機能は下記の通り。

PCS for pedestrian at night:時速10~80Km/hの範囲で歩行者を検知した場合、昼夜問わず自動ブレーキシステムが作動

PCS for against bicycle:時速10~80Km/hの範囲で自転車運転者を検知した場合、昼のみだが自動ブレーキシステムが作動

Lane Tracing Assist(LTA):レーダークルーズコントロール使用時に、車線内中央を走行出来るようにステアリング操作をアシストする

Road Sign Assist(RSA):カメラが道路標識を読み取り、インストルメントパネル内に表示、速度超過や追い越し禁止の警報を出す

Lane Departure Alert(LDA):既存機能に白線の無い道路端検出機能を追加

備考:PCS(Pre Crash Safety system)