ホンダのディーゼルエンジンがヨーロッパで高評価(2013/10/23)

 ユーロ圏で圧倒的な存在感を示す低排気量ディーゼル車ですが、本邦メーカーも開発に余念が有りません。ホンダが開発した次世代型の1,600ccディーゼルターボエンジン(DTEC)が好評です。2014年からユーロで施行される排ガス規制ユーロ6をクリアし、ヨーロッパでの販売台数が伸び悩むホンダにとって、起死回生となるかもしれません。1,600ccながら、30.6Kg-mのトルクを2,000回転から発生させ燃費はユーロ参考数値で30Km弱、価格は250万円を切る価格で勝負を掛けます。これに併せてアコード、CR-Vにも搭載し、2015年からのF1参戦も加えてユーロ圏での販売拡大を狙っております。  本邦では、新型フィットや軽自動車のNシリーズは好調だが、利益率の高い車種の販売が苦戦しているため、ここは日本市場にもこの至極のエンジンをラインナップしてもらいたい、というのがディーラーの営業マンの本音でしょう。 CR-V、ミニバンなどで低排気量ディーゼルが販売されれば、本邦での収益率も上昇すると思われます。ホンダ技研工業の英断に期待したいところです。

(ブコビッチ)

 

ユーロ圏もハイブリット戦争へ突入か?(2013/10/23)

 フランス政府が仏ルノー社へディーゼルハイブリッドの開発費として、27億5千万円の助成金を承認致しました。以前は研究開発費に苦慮するプジョー・シトロエングループにも、ハイブリッドエンジンの研究開発費として助成金交付が決定しております。ユーロ圏で販売好調なドイツ車への対策として、ハイブリッド車へ仏各メーカーが追随する予定で御座います。ドイツ車の雄、BMWもトヨタ自動車とハイブリッド・ディーゼルエンジンで相互協力の契約を結び、圧倒的なパフォーマンスを持つトヨタ・ハイブリッドを手中にし、ユーロ及び北米マーケットへ攻勢を掛ける狙いでしょう。トヨタ自動車もBMWからディーゼルエンジンの技術供与が有れば、至極のディーゼルエンジン・ハイブリッド搭載も視野に入ってきて、まさに前回までのレポートでアナウンスした通り、来年以降世界同時多発ハイブリッド戦争となる様相を呈してきました。電気自動車も素晴らしいのでしょうが、コスト高、バッテリー価格の変動性、インフラ整備の遅れ、充電の手間、航続距離が短いなど課題が山積しており、現実的では無いため主役に躍り出るには革新的な開発が必要になるでしょう。

(ブコビッチ)

 

 

ミャンマーで正規ディーラー権、ショールーム権の詐欺が多発(2013/10/23)

 本来親日国家のミャンマーですが、一部のミャンマー人やタイ人によって詐欺の被害が多発しているという報告が、ミャンマー支局から入って参りました。 以前からショールーム詐欺の警告は、マーケットレポートでも喚起致しましたが、ここに来て来年度以降の正規ディーラー権という名の詐欺が、ポツポツ出ているという話で御座います。ラストリゾートであるミャンマーにおいて、将来の投資目的や現地での委託販売の代金回収金をそのまま投資に廻すという名目等で、ショールームの権利、正規ディーラー権の権利、はたまた鉱物や宝石の権利に投資を促す投資話が水面下で横行しているそうです。権利取得に関しては、現地に社員を送り込めるような体制を取らないと中々難しいと思いますし、資源・鉱物関連に関して、は門外漢でしたら必ず専門業者と一緒に視察して御自身の御判断でされるべきしょう。いずれにしろ“美味しい話には御注意を”。古今東西、変わらないと言ったところでしょうか。

(ブコビッチ)

アフリカにおける中古車のD2Dビジネス(2013/10/22)

 D2D(ドアトゥードア)は、本邦からのメインマーケットの一つであるニュージーランドで現在常態化しているビジネス形態ですが、ここ数年アフリカ主要国でD2D化を模索する動きが活発化してきております。豊田通商を始め、本邦大手の中古自動車輸出業者にもその動きが活発化してきているとの情報が南アフリカ支局から入ってきております。現在ケニア、タンザニア、ウガンダ、南スーダン、ザンビア等ですでに始まっており、今後数年で本邦や中国からの参加企業が増加するとでしょう。D2Dも様々で、現地店舗で直接販売するB2Cや、整備・修理も含めたパッケージ販売、デリバリーのみのD2D等各社様々なサービス・ニーズを模索しているところであります。今後の各社の動きに現地政府も雇用促進、インフラ整備等から着目しているとの事で、インセンティブやビジネス支援も場合によっては奨励するかもしれないと某政府からの通達です。 ただし国によっては本邦と違い、盗難や強盗対策にコストが掛かるのが難点だとも言われ、企業だけで無く地元政府自治体との連携強化も必要でしょう。

 

(ブコビッチ)