需要先食いの影響 (2014/5/29)

消費税増税の反動減の影響は、バックオーダーを抱えた一部人気車種を除き、5月終了時点においても回復には至っておりません。前回の消費増税前と違い、リーマンショック以降度重なる補助金や減税制度を実施して参りましたので、今回の需要の先食いは以外と尾を引く可能性も出て参りました。ただ魅力ある車輌購入意欲、付加価値の附く車輌、リセールバリューの高い車輌、商用車の代替需要は今後も期待出来ると思います。



白金族価格上昇中 (2014/5/28)

白金族であるパラジウム・プラチナ・ニッケル相場が上昇中で御座います。昨年末にインドネシアからの禁輸が確定すれば、ニッケル価格が暴騰すると当サイトで喚起しました。結果予定通りインドネシアでニッケルが禁輸になり、ロシアの制裁も相まってニッケル等の白金族の価格高騰となっております。ニッケルはステンレスの材料で有名ですが、同時に燃料電池車(FCV)には欠かせないニッケルがこのまま高騰し続けるのか、注視すべきでしょう。また昨年ニッケル禁輸に際し、推奨した住友金属鉱山や大平洋金属の株価上昇中で50%前後の上昇を果たしております。

またスクラップ業者の方々も、このまま高騰し続ければ2007~2008年時のように、ステンレス価格も高騰するはずですから、ニッケル相場には注視した方が良いでしょう。2008年当時、中国や韓国にステンレススクラップを輸出して代金の回収が出来なかった業者さんも多々存じてますので、今後も輸出するのでしたら100%前金制を取られた方が、宜しいかと思います。ただ今後は成長戦略の一環として、マンション建て替え促進税制やリノベーション需要も有りますので、国内の需要も期待出来るでしょう。



ホンダ国内新車投入計画見直しへ(2014/5/28)

 ホンダは今年度における新車投入計画を見直すと発表、フィットベースの新型セダンを9月に、次期ステップワゴンを来年前半とする。満を持して発表した新ハイブリッドシステムの発売直後にリコールが相次いだのを真摯に受け止め、今後は品質確保に万全を期する構え。新型車の投入は遅延しますが、現在販売好調なNシリーズ軽自動車、ヴェゼルの供給を増やすことで年間生産台数103万台は変えない方針。2014年度はフィットベースセダン、新型レジェンド、ストリーム後継車、Nシリーズ軽自動車、新型シビックタイプR、新型フィットシャトル、新型ステップWGNと7車種の投入を計画しておりましたが、3~6ヶ月ほど発表がずれ込む公算。ただ現在受注残が著しいNシリーズ軽自動車や、ヴェゼルの生産を強化し、販売好調な車種の生産を早めるそうです。場合によっては、業者用オークションで高止まりしているヴェゼルの相場に、多少影響を与えるかもしれません。

 

 

トヨタ水素インフラ整備事業へ(2014/5/28)

トヨタは日米で燃料電池車に動力源で有る、水素を充填するインフラ整備事業にも進出するとの事。日本では来年のFCV販売開始に合わせて、トレーラー積載式移動型水素ステーションを5台程度を自前で用意。トヨタが本邦で導入するのは移動可能な簡易水素ステーションで、従来のガソリンスタンド型と異なり場所もとらず、初期投資も約2億円と半分以下で済み、満タンまでの充填時間はスタンド型と変わらない約3分に出来るそうです。現在水素ステーションは岩谷産業等を中心にスタンド型が20か所ほどとなっておりますが、スタンド型が普及しづらいエリアは移動式水素ステーションで初期対応を図る狙いでしょう。水素自動車が大衆車として販売される日も、意外と近いかもしれません。