FRB急遽50bp緊急利下げへ(2020/3/4)

FRBは3日、フェデラル・ファンド金利の誘導目標を50bp(0.5%)引き下げ、1.00%-1.25%にすると発表しました。ジェローム・パウエルFRB議長は記者会見で、「米経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は引き続き力強いが、新型コロナウイルスは経済活動に対するリスクとして台頭しつつある。こうしたリスクを踏まえ、さらに、最大雇用と物価安定の目標を達成するために、連邦公開市場委員会は本日、FF金利の誘導目標を引き下げることを決定した」と声明を出しました。FRBによる緊急利下げは世界的な金融危機に見舞われた2008年以来。FRBが今月17-18日に予定している次回FOMCを待たずに利下げに踏み切ったことは、世界的なリセッション(景気後退)の回避に向けた迅速な対応を国内外に示す狙いでしょう。

ただ2008年の時と比較し、金利は低水準で有るうえ、残り少ない球を今打つ必要が有ったのだろうか?その答えは、株式市場の暴落が物語っていると言えよう。

(一部ロイターの記事を抜粋)

 

メーカー別新車販売2月(2020/3/3)

日系メーカー別新車販売台数2月

1位:トヨタ 126,077(-6.4)

2位:ホンダ 62,840(-9.6)

3位:スズキ 57,937(-12.6)

4位:ダイハツ 55,066(-11.0)

5位:日産 52,006(-13.8)

6位:マツダ 17,822(-10.6)

7位:スバル 11,340(-6.1)

8位:三菱 7,557(-24.5)

9位:いすゞ 5,843(-13.4)

10位:日野 4,985(-19.3)

11位:レクサス 4,233(-22.7)

12位:三菱ふそう 3,157(+6.0)

13位:UDトラックス(-15.8)

カッコ内前年同月比増減率%

何度も書いているが消費増税後の売れ行きは、言わずもがなという状況。3月以降は新型コロナウイルスの影響が更に加味されるため、状況はかなり悪くなると思われる。

(日刊自動車新聞データ引用)

BRACE FOR IMPACT (2020/3/2)

2月25日にレポートした通り、恐怖指数と呼ばれるVIX指数が上昇し続け、世界のマーケットはカオスになって来ました。自動車と株式市場なぞ関係無いだろうとは、決して思わないで下さい。米国では年金だけでなく、個人もフィナンシャルプランナーを使い、積極的に投資をしています。そして手持ちの株や投資信託が上昇すれば、その含み益で買い物をし、という正の好循環が生まれていました。それが今回の新型コロナウイルスに端を発したコロナショックにより、今までのVIXを用いたアービトラージの急激な逆回転が起き始めています。これが本格的に欧米に拡がれば、とんでもない事態に陥ると思われます。日本の株式市場は、欧米、特に米国株式との相対性が強いため、日本の影響も甚大になるでしょう。

ダイハツ、軽・小型車向けHVシステム独自開発へ(2020/2/28)

ダイハツ工業は、軽自動車や小型車に設定するハイブリッドシステムに関し、マイルドハイブリッドで無く、本格的なストロング型HVシステムを踏襲する方針を固めた。近年軽自動車や小型車に関して、価格を抑制するマイルドHVが主流だったが、同社はトヨタ自動車のHV技術を生かし、ダイハツ独自のHVシステムを構築し、攻勢を掛けていく狙い。20世紀はセカンドカー的な意味合いが強かった軽自動車や小型車、今では新車販売の4割にまで成長したメインカーとなっている。このカテゴリーで低価格の本格的なHVシステムを開発出来れば、東南アジアやインド市場での販売増にも寄与しそうだ。

(一部日刊自動車新聞より)