メーカー別軽自動車販売速報7月(2014/8/1)

2014年7月度メーカー別軽自動車販売速報

1位・・・スズキ 58,345(+8.8)

2位・・・ダイハツ 48,420(-15.9)

3位・・・ホンダ 31,227(-6.4)

4位・・・日産 19,878(-0.7)

5位・・・三菱 6,540(-34.1)

6位・・・マツダ 4,311(-10.3)

7位・・・スバル 2,893(-40.3)

8位・・・トヨタ 2,745(-24.2)

さすがの軽自動車も新車効果のスズキを除いて、厳しい状況となっております。今後も安定的に台数を伸ばすとは思われますが、元々登録年数が長い軽自動車において、需要の先食いが今後の販売に少なからず影響してくる可能性は高いと思われます。またTPP交渉妥結によっては、再びガラパゴス規格の軽自動車がやり玉に上がる可能性も否めませんので、このあたりも注視すべきでしょう。

登録新車販売実績速報7月(2014/8/1)

2014年7月度メーカー別登録新車販売台数速報

1位・・・トヨタ 141,072(-1.3)

2位・・・ホンダ 39,735(+65.4)

3位・・・日産 35,839(-14.9)

4位・・・スバル 12,056(+3.5)

5位・・・マツダ 11,153(-29.3)

6位・・・スズキ 7,142(-1.7)

7位・・・いすゞ 5,849(+6.9)

8位・・・日野 3,970(+16.3)

9位・・・三菱ふそう 3,359(+9.3)

10位・・・レクサス 3,241(-22.5)

11位・・・三菱自 3,115(-9.1)

12位・・・UDトラック 676(-13.1)

13位・・・ダイハツ 215(-30.9)

新車効果のスバルやホンダ、需要に供給が追いつかない商用車メーカーは底堅い動きですが、その他メーカーはやはり消費増税後の反動減がいまだ顕著となっております。商用大・中型車は、特装車を始めまだまだ納車待ちが相当数有り登録台数の安定が期待出来そうですが、乗用車に関しては新車効果が見込めないメーカーには厳しい状況となるかもしれません。ただ落ち込みが激しかったレクサスやマツダに関しては、NXシリーズや小型ディーゼルラインナップ等の明るい話題が有りますので、下期に期待が出来そうな感じが致します。

乗用車8社2014年上期国内生産輸出比率(2014/7/31)

2014年1月~6月乗用車メーカー8社国内生産分輸出比率

トヨタ自動車

1,687,201 (国内生産)

858,750 (輸出台数)

50.9% (輸出比率)

ホンダ技研工業

524,003 (国内生産)

16,646 (輸出台数)

3.2% (輸出比率)

日産自動車

457,571 (国内生産)

218,554 (輸出台数)

47.8% (輸出比率)

マツダ自動車

487,862 (国内生産)

395,231 (輸出台数)

81.0% (輸出比率)

富士重工業(スバル)

336,651 (国内生産)

258,685 (輸出台数)

76.8% (輸出比率)

三菱自動車

333,598 (国内生産)

179,616 (輸出台数)

53.8% (輸出比率)

スズキ

543,855 (国内生産)

71,618 (輸出台数)

13.2% (輸出比率)

ダイハツ

423,420 (国内生産)

3,753 (輸出台数)

0.9% (輸出比率)

こうして数値化するとマツダ、スバルの輸出比率の高さが顕著で、反してホンダ、ダイハツ、スズキは国内生産における輸出比率が突出して低いのが解ります。ただ富士重も今後海外生産を増強する予定、マツダもメキシコ工場を本格稼動予定しておりますから、今後の数値は変遷していくと思われます。

乗用車8社2014年上期国内外生産比率(2014/7/31)

2014年1月~6月乗用車メーカー8社国内・海外生産台数及び比率

トヨタ自動車 (上段海外生産・下段国内生産台数)

2,813,574 (海外生産)

1,687,201 (国内生産)

1.67倍 (海外生産比率)

日産自動車

2,165,648 (海外生産)

457,571 (国内生産)

4.73倍 (海外生産比率)

ホンダ技研工業

1,763,365 (海外生産)

524,003 (国内生産)

3.37倍 (海外生産比率)

スズキ

1,004,839 (海外生産)

543,855 (国内生産)

1.85倍 (海外生産比率)

三菱自動車

308,166 (海外生産)

333,598 (国内生産)

0.92倍 (海外生産比率)

ダイハツ

267,719 (海外生産)

423,420 (国内生産)

0.63倍 (海外生産比率)

マツダ自動車

154,385 (海外生産)

487,862 (国内生産)

0.32倍 (海外生産比率)

富士重工業(スバル)

85,665 (海外生産)

336,651 (国内生産)

0.25倍 (海外生産比率)

ホンダ、日産の海外生産比率が突出している反面、マツダ、スバルは逆に低く今後更なる円安になれば、他メーカーより為替の恩恵を受けやすい素地となるでしょう。2012年の政権交代時に、マツダや富士重を薦めて半年で4~5倍以上にぶっ飛んだのはそういう理由なのです。ただ今後自動車メーカーに関して、ロシア生産の動向が懸案事項となる可能性も有りますので、しばらく注視が必要かと思われます。