トヨタ自動車3年連続1千万台超へ(2015/12/17)

トヨタ自動車は16日、2016年暦年のグループ新車販売、生産計画を発表し、今年とほぼ横ばいの1011万4千台に設定し、3年連続1千万台超を目指す。好調が持続している北米、順調に販売を伸ばしている中国ですが、停滞しているアジア、需要減の本邦、先行き不透明な欧州での販売を伸ばせるかが肝になりそうです。また好調な米国市場ですが、原油安の影響でビッグ3が得意なライトトラックの売り上げを伸ばせるかと、サブプライムオートローン特需がいつまで続くかという不安も気になるところです

米メーカー,タイで攻勢へ(2015/12/17)

ASEAN工場のハブとなっているタイで、フォードモーターは既存工場に230億円を追加投資し、日系メーカーの牙城を崩す狙いだ。タイ国内はもちろん、ASEAN域内や周辺国にも販売出来るSUV、ピックアップ等のライトトラックを中心に生産能力を拡大させる。またASEAN事業の再建を進めるGMも同様にSUV、ピックアップを中心に販売の拡大を狙う。それぞれの工場で、ASEAN域内、オセアニア、中近東諸国、アフリカ、中央アジア輸出のハブとする予定だ。自動車メーカーは輸出の先に工場自体の海外輸出を加速させている。矮小化する本国での生産体制は今後どうなるのか、一抹の不安を覚える今日この頃だ。

どこまで下がる原油価格(2015/12/16)

原油価格が2014年7月を天井に下落が続いており、1/3近くにまで達しております。市場では底値圏と見る動きも有りますが、中国経済の先行きが見えないだけに、原油価格のベアトレンドはまだ続きそうです。原油価格下落によるガソリン価格の低下で、2015年のHV車の売れ行きも芳しく有りません。また新車業販をメーカーが禁止している影響で、来年以降も新型車を除き販売が軟調になりそうな気が致します。

忍び寄る不協和音(2015/12/16)

日銀短観の大企業・製造業景況感指数3か月後の見通しが、大幅に悪化しました。理由は中国経済の失速による中国向け輸出、また中国依存度の高いアジア地域の輸出が落ち込むと見ているそうです。米国は相変わらず堅調に推移しており、来年はもはや米国頼みとなるかもしれません。来年は米国、欧州、中国の動向に注視しなければならないでしょう。そんな中日銀金融政策決定会合で、先手を打つのか否か、FOMC同様こちらにも注目が集まりそうです。