原油安が止まらない。昨年レポートした通り、WTI原油価格が30ドルを割って来ました。さすがに20ドル割れは無いと思いますが、米国以外世界経済が低迷をしているうえ、産油国として今後米国とイランが躍り出てくる訳でしばらく原油価格は軟調に推移すると思われます。よく原油安は日本にとってプラスと言われますが、ここまで急激に下がると却ってマイナス要因の方が多いと思われ、実際に株式市場や為替市場は大荒れとなっています。この値段で推移すれば採掘コストをかなり割り込んでいますので、産油国経済が急激に悪化すると思います。今まで原油高の恩恵を多分に受けて、構造改革や産業の育成をしなかった国々は、今後海外資産売却に動くという事です。
スズキ自動車は21日、コンパクトクロスオーバーの新型車「イグニス」を2月18日に発売すると発表しました。「ソリオ」から採用している次世代軽量プラットフォームに1.2リッターエンジンを搭載、マイルドHVを組み合わせリッター28.8キロを叩き出す。ミッションはすべてCVT仕様で、2WDと4WDをチョイス出来、全てマイルドHVシステムが塔載される。小型されつつ前席のヒップポイントを高くすることで、運転のし易さを追求している。4WDはビスカスカップリング式を採用し、走破性能と燃費の両立を果たしている。(日刊自動車より)
日本政府観光局がまとめた2015年に本邦を訪れた観光客が前年比47.1%増の1973万7400人となり、3年連続で過去最多を更新しました。円安や訪日ビザの発券要件の緩和や国際航空路線拡充を追い風に、アジアを中心に続伸した形。とりわけ中国の爆買いによって、消費も3.5兆円に上ったようだがカウントされていない分も含めれば、5兆円前後になるという試算も有る。東京オリンピックを契機に訪日客というのがようやく見直された形だが、このポテンシャルが持続するかは為替次第の部分も占めており、今後円高が加速したり、隣国の経済が停滞した場合は一気に客足が遠のくと思われます。年初から始まった円高トレンドをどこで食い止められるか、注目すべきでしょう。ただ為替のトレンドは一方向に動きやすいため、場合によっては再び2~30%の円高というのも有ると思います。
トヨタ自動車は、「ヴィッツ」のHVモデルをネッツ店専売車として12月に投入することを決定しました。近年トヨタのHV車構成は全チャンネル併売がほとんどだが、今回は専売モデルとして販売をする。ただコンパクトHV「アクア」との差別化や価格設定をどうするか等、難しい状況だ。このカテゴリーはエントリー需要、女性ドライバーの需要が多く、価格に関してもシビアに見るはずだ。ましてやガソリン価格が原油安を受けて値下がりを続けている最中、価格差と燃費の差異をどこまで訴求出来るかも肝となりそうだ。個人的には尖がった1000㏄ターボモデルを追加して欲しいところでは有りますが。