先日ECB中央銀行総裁マリオ・ドラギ氏の量的緩和発言が有り、ユーロ安に振れていた為替ユーロですが、ここへきて各国の高官からの話で実際にはかなりの期間の調整を有するという趣旨の発言が相次いでおります。それもそのはず日・米と違いユーロは1国では無い訳ですから、簡単にモザイク通貨ユーロの量的緩和を実行出来ないという事です。非伝統的な手段を講じる用意が有ると発言し色めき立った為替市場ですが、ここ最近は落ち着きを取り戻しております。ただECB総裁は今回の会見で、IMFのラガルド専務理事に不快な発言をしているところや、前回・前々回の金融機関へのオペが終了するまでに必ず何らかの措置を講じてくると思います。今回の一連の高官の発言により、すぐに発動するのは難しいかもしれませんが、水面下で調整は続いていると見るべきでしょう。
2014年3月期軽自動車車名別販売台数ベスト15
1位・・・ダイハツ・タント 30,688台 (+91.9)
2位・・・ホンダ・N-BOX 26,627台 (-0.3)
3位・・・日産デイズ 26,190台 (NIL)
4位・・・ホンダ・N-WGN 23,929台 (NIL)
5位・・・スズキ・ワゴンR 21,587台 (-25.4)
6位・・・ダイハツ・ミラ 21,300台 (+7.5)
7位・・・ダイハツ・ムーヴ 19,013台 (-25.2)
8位・・・スズキ・スペーシア 15,299台 (+111.2)
9位・・・スズキ・アルト 10,910台 (-12.1)
10位・・・三菱・eK 8,511台 (+120.0)
11位・・・スズキ・ハスラー 7,152台 (NIL)
12位・・・日産・モコ 5,843台 (-41.6)
13位・・・トヨタ・ピクシス 4,733台 (+46.5)
14位・・・ホンダ・N-ONE 4,075台 (-74.7)
15位・・・スバル・ステラ 3,229台 (-8.3)
( )内前年同月比%
ホンダN-BOXは順調に推移しておりますが、新型効果のダイハツ・タント、スズキ・スペーシア、日産・デイズ、三菱eKの販売が急伸しました。変わり種としてスズキ・ハスラーが11位に入っており、軽自動車にも遊び感覚を持ったおもしろ車のポテンシャルを見た気がします。
2014年3月期車名別新車販売台数ベスト30
1位・・・ホンダ・フィット 31,921台 (+57.0)
2位・・・トヨタ・アクア 31,146台 (-7.6)
3位・・・トヨタ・プリウス 28,274台 (-13.1)
4位・・・日産ノート 17,319台 (-18.8)
5位・・・トヨタ・カローラ 15,654台 (+50.1)
6位・・・トヨタ・ヴォクシー 11,937台 (+129.6)
7位・・・トヨタ・ヴィッツ 11,890台 (-3.3)
8位・・・日産・セレナ 10,966台 (-15.0)
9位・・・トヨタ・ノア 9,841台 (+143.9)
10位・・・スバル・インプレッサ 9,632台 (+30.7)
11位・・・日産・エクストレイル 9,093台 (+166.3)
12位・・・ホンダ・ヴェゼル 8,649台 (NIL)
13位・・・マツダ・アクセラ 7,784台 (+375.2)
14位・・・トヨタ・クラウン 7,439台 (-35.8)
15位・・・トヨタ・ハリアー 7,020台 (NIL)
16位・・・トヨタ・スペイド 6,701台 (+5.0)
17位・・・トヨタ・パッソ 6,665台 (+19.1)
18位・・・ホンダ・フリード 6,576台 (-36.8)
19位・・・ホンダ・ステップWGN 6,571台 (-27.4)
20位・・・スバル・フォレスター 6,150台 (+40.9)
21位・・・トヨタ・ヴェルファイア 5,999台 (+13.4)
22位・・・マツダ・デミオ 5,466台 (-16.9)
23位・・・スズキ・スイフト 5,429台 (+4.9)
24位・・・ホンダ・オデッセイ 5,215台 (+770.6)
25位・・・スズキ・ソリオ 4,788台 (+17.2)
26位・・・トヨタ・アルファード 4,621台 (+25.3)
27位・・・トヨタ・ポルテ 4,439台 (+11.2)
28位・・・トヨタ・エスティマ 4,338台 (-2.3)
29位・・・トヨタ・ラクティス 3,848台 (-0.2)
30位・・・マツダ・CX-5 3,598台 (-41.6)
( )内の数値は前年同月比%
自社登録、レンタカーを除き、やはり当サイトでアクセスの多かった、ハリアー、ノア、ヴォクシー、エクストレイル、アクセラ、ヴェゼルなどの販売台数が飛躍的に伸長しました。ハリアーやヴェゼルは注文に生産が追い付いていない状況を踏まえますと、まだまだ販売台数伸長の伸びしろは有りそうです。
昨日の日刊自動車新聞にも記載されておりましたが、商業トラックの受注が活況です。特に大型ダンプカーや大型ミキサー車に至っては1年以上待ちとなっており、商業トラックメーカーは思わぬ特需に目を細めております。2013年度の普通トラック(積載4t以上)は前年比16.6%増の79,929台と2007以来6年ぶりに7万台を超え8万台目前まで急伸しました。特に伸び率が高かった大型トラック(積載5t以上)で、21.3%増の15,198台、中型トラックは10.8%増の13,650台となりました。また小型トラック(積載2~3tクラス)も20.9%増の91,517台と大型トラック並みの台数拡大となりました。排ガス規制が敷かれた2003年の代替需要、東日本大震災特需、インフラ長寿命計画、国土強靭化政策、湾岸エリア再開発、オリンピック特需、国家戦略特区構想、旧耐震基準マンションの容積率緩和も含めたマンション建て替え促進税制、消費増税前のマンション掛け込み需要など、まさに土建国家への回帰を図っているアベノミクスの恩恵を最大限に享受しているのが、建設関連なのであります。まさに盆と正月が一緒に来たような超繁忙期が進行中となっており、紆余曲折は有ると思いますが、アベノミクスが続く限り今後も継続するとみております。
自動車業界の方々は、特需が有るという事は必ず入れ替え車輌が多数発生するという裏返しですから、国内外への販売という両面待ちという形で、商業トラック販売の模索をされると宜しいかと思います。大学生の新卒で人材募集を積極的に行ったのは、金融・証券・建設・その他金融・不動産と、御気づきの方もいらっしゃったと思いますが、旧バブルセクターです。このセクターはアベノミクスが存続する限り、また経済危機が無ければしばらくは躍進すると思います。