金価格は上昇トレンドか?(2015/1/29)

神が造り賜うた古代からの万能通貨「金」、金は宝飾品とは別の側面で、国家が発行する紙幣価値を裏づけするものとして見られることが有ります。経済状況や紙幣価値への不信感とともに金の価値は上昇トレンドを描くものですが、最近の米国経済の復活、欧州債務危機の沈静化とともに下落トレンドを築いていた金先物価格。昨年のレポートで金先物価格下落トレンドのレポートをお伝えしましたが、現在は三つの要素でボトムアウトした可能性が有るかもしれません。

一つは先進国の量的緩和合戦によるマネタリーベースの大幅増による”ペーパーマネーの希釈化”、二つ目はスイス中央銀行の”対ユーロ固定相場ギブアップ”、そして最後は”ルーブル紙幣のこれ以上の暴落を防ぐ”意味と、国際社会におけるのための”ロシア政府による金現物購入量の増加”が挙げられると思います。現在は初動なので、何とも言えませんがコモディティが低調な最中に、上昇トレンドを見せておりますので、一応レポートしておきます。これにより特段金投資を薦める訳では無く、コモディティ情報として配信させて頂きました。因みに今後もし金を購入するような事が有れば、絶対に金現物です。短期的な値上がり益を望むのでしたらETF等のペーパーでも良いかもしれませんが、有事の際は金現物に勝るものは有りません。有事が無いことをもちろん祈っておりますが、頭の隅に入れておくと有事の際に対処し易いかと思います。



アメリカで銅フリーブレーキパッドを開発(2015/1/29)

 日清紡ブレーキは、スチール繊維を含まない摩擦材(Non Asbestos Organicマテリアル)をベースとした、銅使用規制対応のブレーキパッドを開発し、2015年末から量産体制に入る予定。同社がN.A.O.マテリアルベースの銅フリーブレーキパッドを生産するのは今回が初めてで、銅含有量は0.5%未満と米国カリフォルニア2025年規制に対応する。同州では環境負荷低減を目的に、摩擦材の銅使用規制が導入され、2021年以降には銅含有量5%以上、2025年以降は0.5%以上の摩擦材の販売や新車装着が禁止される。銅使用に関する規制は、米国他州にも導入されるほか、欧州などに広がる可能性も有り、摩擦材メーカーは銅使用を抑制したブレーキパッドの開発に注力している。NAO材は欧州で主流となっているロースチール(LS材)と比較して、ブレーキ鳴きやブレーキダストが少ないという利点は有りますが、制動性能が確保しづらいという側面も。同社はLS材に続き、NAO材でも銅フリー化を実現させ、世界の幅広いニーズに応えシェア拡大を目指す。

(一部日刊自動車新聞)

 

 

グーン、ダー (2015/1/29)

スズキ自動車は、モーター機能付き発電機(ISG)と高効率リチウムイオン電池で構成する簡易型ハイブリッドシステム「S-エネチャージ」の搭載車種を現在のワゴンRの一部の車種から、3年後を目処に3車種に増やす計画とのこと。2014年の同モデル販売の内、6割がこの「S-エネチャージ」を選択しており、ユーザーからの要望も多いことから今回の決断となりました。ただ「S-エネチャージ」は「エネチャージ」と比較して、コストが1.5~2倍ほど程度に掛かるため、新型「アルト」はエネチャージ+車体の軽量化の組み合わせで、低価格でリッター37kmを実現させました。今後は同様に上級モデルは「S-エネチャージ」、低価格モデルは「エネチャージ」と住み分けを図る予定。

(一部日刊自動車新聞)



ロシアに触手を伸ばす新ギリシャ急進左派政権(2015/1/29)

 ギリシャ選挙で勝利した急進左派連合ΣYPIZA(SYRIZA)ですが、発足直後にロシアへの経済制裁を緩和すべきと強く主張し、波紋を広げております。今後債務削減を目指し、トロイカ体制と交渉する予定ですが、自分たちの要求をある程度呑まなければ、ユーロを離脱しロシア・中国の勢力圏に入ることも辞さないとのこと。さらにギリシャ系住人で占められる南キプロスには、ロシアから多額の投資マネーが流入し続けていた経緯が有るように、ギリシャ・キプロス・ロシアの結びつきは非常に強い。最終的には合意に至るだろうと見られていた今後の交渉、ロシア・中国が表舞台に上がった以上、相当な駆け引きとなりそうな予感が致します。