マレーシア新車市場2015年(2015/2/19)

 米の調査会社フロスト&サリバンは17日、「2015年マレーシア自動車市場の展望」を発表しました。新車総販売台数は、前年比3.15%増の68万5950台と予測、自動車所得に掛かるコスト上昇や金融機関の信用引き締めによって、成長を阻害する可能性は否めないが、新モデルの投入や世界的な低金利、無料メンテナンスなどの施策によって販売が増加すると見ている。昨年の同国新車販売台数は、66万5000台(+1.4%)となっており、ホンダが新モデル効果によってシェア13%と初めて海外メーカートップに踊りでました。トヨタ自動車もシェア12.3%(+1.7%増)と拡大した一方、国内メーカーのプロドゥア、プロトンは大きなシェアを占めるものの、シェアは減少傾向に。また今年は昨年導入された、EVのカーシェアリングプログラムによって、今年以降カーシェアリング事業が、新たなビジネスモデルとして注目されています。

(一部日刊自動車新聞より抜粋)

 

 

スバルボクサーエンジン累計1500万台へ(2015/2/19)

富士重工業(スバル)は17日、水平対向エンジン(ボクサーエンジン)の累計生産が、1500万台を達成したと発表しました。同社は1966年に水冷型水平対向4気筒アルミエンジンを開発し、「スバル1000」に搭載して以来、49年目での大台達成。水平対向エンジンは、対向するピストンが相互に慣性力を打ち消しあうため、低振動で高回転まで滑らかに吹け上る特長を持つ。また、エンジンの全高が低いため、車体を低重心化出来るのも売りの一つ。同時に同社お得意のAWDシステムである、「シンメトリカルAWD」の累計生産も1400万台を達成したと発表。

富士重工業(スバル)は第二次大戦中、旧中島飛行機として「疾風」等を生産していましたが、戦闘機で名高いゼロ戦にも「榮(ハ25)」にエンジン供給し、製造された2/3は富士重工業の前身、中島飛行機製という、世界に冠たるエンジン屋なのです。今後もスバルのトレードマークである、プレアデス星団の中の六連星のように眩い光を放ち続けるのか、注目したい自動車メーカーでしょう。



ルノーモスクワ生産中止に(2015/2/19)

 フランス・ルノー社が、モスクワ工場での生産を一時停止する模様と、SKRINが伝えました。経済制裁の影響下でロシア市場が停滞し、傘下のアフトバスへの生産委託が背景にあるとみられます。ルノーは昨年、ロシアでの販売台数が19万4531台と7%減少、今年1月は8809台と前年比32%も減少となりました。モスクワ工場の生産能力は18万8千台ですが、昨年の生産実績は15万700台に留まり、景気や天候も加味して一時停止としました。同工場では、クロスオーバーSUV「ダスター」、低価格セダン「ロガン」、小型ハッチバック「サンデロ」の他、日産クロスオーバーSUV「テラノ」を組み立てていた。ムッシュ・カルロス・ゴーンは、ロシアの自動車市場が今年2割縮小、このまま行けば向こう数年で、1/3が消えるとの見解を示している。本邦自動車メーカーでも、ロシア生産をしている企業の動向も気になるところです。

(一部日刊自動車新聞)

 

 

日銀金融政策現状維持(2015/2/18)

本日日銀金融政策決定会合後に黒田総裁の記者会見が有り、景気判断を上方修正し金融政策は現状維持とアナウンス致しました。最近官邸、日銀サイド、経済界から更なる追加緩和による円安は望まないという風潮でしたが、今回の黒田総裁の発言でこれ以上金融緩和はしないという言質は取れなかったため、米国利上げと相まって円売りドル買いが進みました。当レポートで指摘した通り、円安や消費増税だけが景気を鈍化させているのでは無く、電力料金の賦課金による値上げが実質増税の影響となり、庶民生活や中小零細の製造業を痛めつけていると思っています。オール電化が一時持て囃されましたが、早く固定買取り制度を抜本的に見直さなければならない時期にきているかもしれません。