今年に入ってイベントドリブンと呼ばれるイベントごとに売買を仕掛ける手法が、欧米のヘッジファンドを中心に仕掛けられてきております。顕著なイベントは以前は米国雇用統計でしたが、現在はHSBC発表の中国PMI、日銀金融政策決定会合が主に狙われており、今月もその動きが徐々に加速しております。来週20日・21日に行われる金融政策決定会合で、更なる金融緩和を見越しポジションの積み増しをしております。よって今回も21日黒田総裁の発表如何によっては、昨年のSell in May and go away.の状況に陥る可能性も有りますので、株式投資をされている方はマーケットの動向に注視すべきだと思います。逆に緩和されることになれば、円安・株高に動きますので輸出業者の為替換金にも影響を及ぼすかもしれません。ただ為替に関しては、原発停止によるエネルギーの潜在的需要が有りますので、よほどの経済の混乱がない限り、過度な円高はしばらく無いかもしれません。
ドイツ首相のメルケル女史が会見で、中国はユーロ危機に際して特にドイツに対して強力な支援をしてくれたと称賛の言葉を投げ掛けました。中国はユーロ圏が長期に渡って存続及び繁栄をすると信じ、強力に支援をしてくれたと。
しかしながらユーロ危機の際には、中国より本邦の方がはるかに多くの支援をしたのを忘れたのでしょうか??7月に中国を訪問する前のリップサービスなのか、中国国内で圧倒的なシェアを誇るドイツ車へのお礼か解かりませんし、また毎日のようにロシア・プーチン氏と緊密に連絡を取り合ったりと、最近のドイツの動きには首をかしげることが多い気がします。ドイツ・ロシア・中国・韓国と、第二の冷戦になりそうな気がするのは私だけでしょうか。
リコール隠し問題から長い・長いトンネルからようやく抜け出しつつある三菱自動車、今期の好業績に伴う優先株の償却などで財務体質が劇的に改善してきていることをきっかけに、いよいよ中期的な計画に着手しつつあります。一次サプライヤーの数を現在の350社から200社程度にまで絞り込み、コストダウンと技術力の強化を狙い利益率を高めます。各サプライヤーに対し、2017年までに実現可能な先進技術やグローバルな供給体制を示してもらい、同社の開発・生産・調達部門にフィードバックし、サプライヤーとの連携を強化しながら次期モデルの開発計画を策定するとのこと。
今後も需要が期待出来る新興国を始め、先進諸国向けではマツダやスバルのように少数精鋭で完全復活を狙います。本邦では日産と組んだのは英断だと思いますし、今後新型ディーゼルやディーゼルHVの魅力有る車種構成に期待したいところです。
2014年3月国別中古車輸出16位~30位
16位・・・ザンビア 2,363台(+34.4%)
17位・・・スリランカ 1,883台(+11.0%)
18位・・・モザンビーク 1,843台(+25.7%)
19位・・・バングラデシュ 1,661台(+322.6%)
20位・・・スリナム 1,540台(+26.5%)
21位・・・トリニダード・トバゴ 1,453台(+24.9%)
22位・・・タイ 1,066台(+34.8%)
23位・・・香港 961台(+76.3%)
24位・・・ジャマイカ 929台(-11.3%)
25位・・・ジンバブエ 777台(+117.6%)
26位・・・ボツワナ 752台(+5.2%)
27位・・・ガイアナ 725台(-21.1%)
28位・・・コンゴ民主共和国 571台(+53.9%)
29位・・・オーストラリア 561台(-20.9%)
30位・・・フィジー 543台(+119.8%)
全体的にプラス基調ですが、特に商業車・普通車で順調に台数を伸ばしたバングラデシュが目立つところ。近年欧州や本邦の縫製工場の進出により現地購買意欲が上昇している表れで、身の丈に合った購買をする民族ですから今後も継続して躍進するかもしれません。因みにU.A.E.、チリ、ケニア、南アフリカ等のトランジット輸出先は、当該国に実際に輸入される台数より多く計上されております。