欧州景気失速懸念払拭で円安に(2014/10/24)

昨日の欧州製造業購買担当者指数(PMI値)が、市場の予想に反して良い数値となったため円安に振れております。米国の景気は確実に上向いておりますが、欧州は引き続き紆余曲折有ると思われ、今後も景気動向、国債市場、CDS値など、注視し続けるべきだと思われます。特にロシアの影響を色濃く受ける地域を域内に含んでおりますし、域内のデフレ化問題は燻り続けていますから、そういう意味でも注視すべきでしょう。

自動ブレーキ性能試験総括(2014/10/24)

自動ブレーキ性能試験結果をレポート致しましたが、詳しい情報をお知りになりたい方は、自動車事故対策機構(JNCAP)のサイトで動画を交えて閲覧出来ますので、そちらを御参照下さい。思わず唖然とする映像も含まれておりますが…。

レクサスはミリ波レーダー+カメラ、日産スカイラインはミリ波レーダーという重厚なシステムを搭載しているため、高得点になるのは至極当然の結果と思われますが、やはり驚くべきは富士重工(スバル)でしょう。スバルは長年コツコツと衝突事故を軽減させるべく研究を積み重ね、カメラシステムだけで満点や高得点を叩き出したのには、敬意を表したいと思います。まさに「アイサイト」ここに極まれり、という感じが致します。またトヨタや日産は自動運転システムにも力を注いでおり、今回の結果は順調に進んでいる結果と言えるかと思いますが、対してホンダは10年以上前からレーン逸脱防止システムを搭載した車輌を販売していますが、今回の結果を受けて巻き返しを図ってくることを願いたいものです。

現在進行形で衝突防止サポートシステム付き車輌の販売が増加中ですが、今後量産化されていけば値段も落ち着き搭載車が爆発的に増えることでしょう。また各自動車メーカーや付帯する部品・センサー・ケーブル等のメーカーが切磋琢磨することで、更に高みを目指した素晴らしい商品が出来ると思われます。少子高齢社会は待った無し、悲惨な事故を減らすことが出来れば、別の意味でも経済効果は高いと言えるかもしれません。

自動ブレーキ性能評価で明暗 (2014/10/24)

昨今の自動車で搭載が増加しつつある自動ブレーキシステム(あくまで補助的)ですが、この度茨城県つくば市にある日本自動車研究所で国土交通省の関係者も交えて、本邦8メーカー26車種の「予防安全性能アセスメント試験」が行われました。各メーカーごとに搭載されている衝突防止支援システムが、どのような結果をもたらすのか興味を持って結果を待っておりました。現在使用されている肝である障害物感知機器として、ミリ波レーダーシステム、レーザーレーダーシステム、単・複眼カメラ等が挙げられておりますが、結果は下記の通りとなりました。(総合得点は40点満点で、1位の車種は3車種全て満点評価) ただしはみ出し警報装置も試験対象のため、同装置非装着車種はかなり総合得点が下がっておりますので、ご注意を。

1位・・スバル・レヴォーグ(40.0)

1位・・レクサス・LS(40.0)

1位・・日産・スカイライン(40.0)

4位・・スバル・フォレスター(39.9)

5位・・スバル・インプレッサ(39.3)

6位・・日産・エクストレイル(32.5)

7位・・日産・ノート(28.7)

8位・・マツダ・アテンザ(27.6)

9位・・レクサス・NX(26.9)

10位・・トヨタ・カムリ(26.2)

11位・・マツダ・アクセラ(25.8)

12位・・レクサス・IS(25.5)

13位・・ホンダ・オデッセイ(25.3)

14位・・三菱・アウトランダーPHEV(22.9)

15位・・トヨタ・ハリアー(22.8)

16位・・スズキ・ソリオ(10.7)

17位・・スズキ・ハスラー(8.9)

17位・・スズキ・ワゴンR(8.9)

19位・・スズキ・スペーシア(8.8)

20位・・ホンダ・フィット(8.0)

20位・・ホンダ・N-BOXカスタム(8.0)

20位・・ホンダ・N-WGN(8.0)

20位・・ダイハツ・タントカスタム(8.0)

24位・・ダイハツ・ミライース(7.8)

25位・・ダイハツ・ムーヴカスタム(7.4)

26位・・ホンダ・ヴェゼル(6.7)

IMF経済成長率を下方修正 (2014/10/23)

IMFは今月今年の経済成長率を0.9%の成長と、7月時点の1.6%より0.7%の、大幅下方修正を発表しました。今回の下方修正は先進国の中で最も大きな下方修正ということです。また2015年の経済成長見通しも、7月時点の1.0%から0.8%に下方修正しました。政府・日銀・大手企業の消費税増税の影響を軽視した発言とは裏腹に、実体経済は今なお五里霧中を彷徨していると言わざるを得ないでしょう。鋭い感性の当サイトの読者はもちろんご周知と思われますが、自販機にしても、食料品にしても、雑貨にしても安価で販売している店舗やネット通販等は逆に盛況ですが、それ以外は明らかに客足が鈍くなっております。オリンピックまでに海外の旅行者が落とす消費税に期待したい気持ちは解りますが、あまりにも拙速に事を進めるとのっぴきならない状況に陥るかもしれません。中古自動車の流通に関しても、円安に振れたことにより輸出が増加しているため、動きが出てオークションや入札会が活発化しておりますが、輸出に選ばれない車輌の不遇は業界関係者の方々なら痛感していることでしょう。