ホンダ中国でも大規模リコールへ(2014/12/18)

中国国家品質監督検査検疫総局は、昨日までにタカタ製エアバッグ欠陥問題に伴うリコールを受理したと発表しました。リコール対象車種は、広汽本田汽車の「アコード」52万7136台、「フィットサルーン」1万6505台、東風本田汽車の「エリシオン」が2万6128台と、約57万の大規模リコールとなりました。「フィットサルーン」に関しては、岐阜県のスクラップ工場で解体した際にエアバッグが異常爆発を起こした症例を確認したため、予防的措置としてリコールを届けましたが、中国当局は通常リコールと同様の措置で手続きを進めるとのこと。自動車製造に際し、コスト削減で汎用品や共有部品が多くなってきたため、一度リコールが出ると対象台数は必然的に大きくなる傾向は避けられそうも有りません。



本邦メーカー中国販売実績11月(2014/12/17)

中国販売実績11月

日産・・・116,200(-11.8)

トヨタ・・・92,300(+2.9)☆

ホンダ・・・72,973(-12.1)

スズキ・・・22,587(+11.5)

マツダ・・・20,032(-2.1)

三菱・・・8,245(+11.6)

スバル・・・3,226(-39.9)

☆11月新記録 カッコ内前年同月比%

(日刊自動車新聞データ)

トヨタ自動車は今月も順調に販売台数を伸ばし、3ヶ月連続の記録更新となりました。ただ市場全体を見ると、中国国内の自動車在庫が11月末時点で126万100台ほど積み上がっており、対前年同期比で30%あまり上回るこの状況に、中国自動車工業協会は、警戒感を示しております。在庫の内訳は、乗用車が104万4100台(6.0%増)、商用車が21万6000台(4.8%増)と増産供給する製造メーカーと、景気が思わしくなく新たな需要を掘り起こせておりません。以前のレポートで中国の経済を占う指針をお伝えしましたが、このような数字にも本当の経済状況が見え隠れしているのかもしれません。

本邦メーカー米国販売実績11月(2014/12/17)

米国販売実績11月

トヨタ・・・183,346(+3.0) 

ホンダ・・・121,814(+4.6)☆

日産・・・103,188(-3.1)

スバル・・・45,273(+23.6)☆

マツダ・・・21,242(+2.4)☆

三菱・・・6,534(+7.6)

☆は11月新記録 カッコ内前年同月比%

米国シェア11月

トヨタ・・・14.1%(-0.2)

ホンダ・・・9.4%(0.0)

日産・・・7.9%(-0,6)

スバル・・・3.5%(+0.5)

マツダ・・・1.6%(0.0)

三菱・・・0.5%(0.0)

米国では好調な景気やガソリン価格の下落で、中型セダンやハイブリッドから、大型、特にSUVやライトトラックの需要が大きく伸びました。またスバルの躍進は衰えを見せず、低重心+ボクサーエンジン+4WDという武器は、世界中で高評価を受けているのはもちろん、「アイサイト」の事故防止システムはユーザーのみならず、自動車保険会社も歓迎しているとされております。

(日刊自動車新聞データより)

 

注目の米国FOMCミーティング(2014/12/17)

明日18日4:00am頃に、注目のFOMCミーティング後のイエレン議長の声明が有ります。最近の原油安や株式市場の変調を受け、どのような発言をするのか世界中の人々が注目しております。本邦、とりわけ中古自動車輸出業者の方々にとって、利上げ時期を見るのがその後の為替市場を読み解く指針になりますので、明日朝の議長声明は確認された方が良いでしょう。現状利上げ時期に関しては、市場関係者のほとんどが6月頃を見越していますので、現状の景気動向やそれを踏まえた利上げ時期に注目しましょう。