タカタは8日、一連のエアバック大量リコール対応に関連する特別損失を、前回予想から50億円上乗せして、586億円計上しました。弁護士費用、コンサルティング費用、ロビー費用を追加し、増額となった。さらに集団訴訟も噂されているため、この問題の余波はまだまだ続きそうです。エアバック世界2位という本邦メーカータカタ、何とか頑張って立ち直ってもらいたいものです。
注文に生産が追い付かない状況が続く富士重工業(スバル)、問題解決のため米国での生産能力を前倒しで増強すると発表。特に絶好調の北米市場において、2020年に60万台の販売目標としていたものを、4年前倒しで16年3月期に達成を予定。売上台数の8割を海外、特に絶好調な北米市場だけでも売上台数の6割以上を占める大事なマーケット。北米工場を増強させることで、販売台数の増強を図り、利益を獲得する狙いだ。
富士重工業(スバル)は8日、2015年3月期連結決算で全ての利益項目が3期連続で過去最高となりました。本邦では、軽自動車の大幅減に足を引っ張られる形でマイナス10.4%になりましたが、20%前後のプラス成長した北米、中国が大きく寄与した形に。売上高2兆8779億円(+19.5%)、営業利益4230億円(+29.6%)、利益2619億円(+26.7%)、16年3月期も引き続き好調な北米市場の寄与を想定して、15年3月期を上回る想定に。
トヨタ自動車は8日、2015年3月期連結業績(米国会計基準)を発表し、全ての利益項目において2年連続で過去最高を更新しました。売上高27兆2346億円(+6.0%)、営業利益2兆7505億円(+20.0%)、利益2兆1733億円(+19.2%)。地域別で本邦やアジア地域で減少しましたが、好調な北米市場が牽引する形で、全体、特に利益部門を押し上げた形。引き続き新興国を中心に不安要素は否めませんが、好調持続の北米市場、本邦で注文に生産が追い付かないアルファード、ヴェルファイア等の販売が寄与する形で、16年3月期の営業利益は国内前人未到の3兆円に達する可能性も出てきそうだ。