日産自動車は、3列シートの中型ミニバン「セレナ」を全面改良し発売しました。ミニバンクラス初の同一車線の自動運転技術「プロパイロット」を日産車で初塔載、その他数多くの新装備を採用することで、ミニバン販売首位奪還を目指す。月販目標は8000台を掲げており、このセグメントでトヨタ中型ミニバン3兄弟、ステップWGNが協力なライバルとなりそうだ。グレードはベースとハイウェイスターの2系統5グレードを用意、このモデルから「Sハイブリッド」を4WDにも採用しており、価格は税込みで231万6600円~318万7080円。注目の「プロパイロット」は全グレードでオプション装備となっており、先進安全装備とのパッケージで24万3000円となっている。先行予約では、計画を超える受注を受けており、「プロパイロット」仕様比率が、7割と想定の4割を大きく超える水準だったとのこと。2020年を目指し自動車メーカー各社、飛行機の「オートパイロット」機構のような、自動運転車輌の投入に全力を傾けると思われます。
会宝産業(石川県・金沢市)は、2014年12月からアラブ首長国連邦・ドバイ・シャルジャで展開する日本製中古部品オークション会場を今夏インダストリアル・エリアへ移転しました。ドバイ・シャルジャフリーゾーンから、同インダストリアル・エリアは慢性的な渋滞に悩まされており、会員の利便性は相当良くなるとみられる。現在エンジンやトランスミッションを中心に、毎週開催されており、そのほとんどが売り切れるほどの大盛況ぶり。会員数は約200社で、毎回入社に参加する業者は40社あまりということだ。今回の移転に際し、敷地面積を3倍に拡大しましたが、借地代や人件費も抑制出来ることで収益性を高めるのも移転のりゆうだとのこと。同社は同国でのオークション事業を拡大するとともに、今月ノウハウを生かしてケニア・ナイロビに会場を設立し、アフリカ大陸・東海岸のハブ、ケニアでの販売拡大を目指す。現在アフリカの部品商は、ドバイに買付けに向かうケースも多く、ケニアで同様のシステムが稼働した場合のデマンドはかなり強いと見られると思います。
(一部日刊自動車新聞より)
2015年にフルモデルチェンジをしたトヨタ新型「プリウス」に長年降雪地域からの要望が強かった4WDが設定されました。駆動用電池の搭載により使用出来るスペースが限定的のため、HV乗用車の4WDユニットの採用が難しかった。この難問に立ち向かったのが、同社、アイシン精機、アイシン・エイダブリュー、アイシン・エイアイだった。今回の開発の一番の肝はFFと4WDのプラットフォーム共有化に有り、それには4WDユニットを小型化しなければならない。これを解決するためにアイシングループは、従来のミニバン用に比べてギアの減速比を約1.5倍とし、小さいモーターの力でも高トルクを発生出来るように工夫した。さらに徹底したロスの低減にも力を注ぎ、磁石レス小型モーターを開発、これにより磁石による引きずり抵抗を減らし、大幅なフリクション低減を実現させることに成功した。今回のアイシングループによる功績は、今後のトヨタ自動車のHV車販売に際し、多大な貢献をすると思われます。
(日刊自動車新聞より抜粋)
トヨタ自動車は、ロシア国内のサンクトペテルブルグ(セントピーターバーグ)工場で、販売好調な「RAV4」の生産を開始しました。「RAV4」はロシア国内上半期販売1位となっており、148億円を追加投資して「カムリ」に続く2車種目の製造をすることとなった。ロシア産「RAV4」は、カムリ同様、ロシア国内、カザフスタン、ベラルーシへ供給される予定。この工場での生産開始により、「RAV4」の生産はトヨタ・高岡工場、豊田自動織機、カナダ・オンタリオ工場に続く5番目の工場となる。「RAV4」の今年1月~6月の世界販売で36万台と、「カローラ」に続く2番手に浮上しており、世界のSUVニーズに乗りトヨタ自動車の新たな顔となっている。
今後自動車メーカー各社がロシア国内での生産を増加させればさせるほど、今後の中古自動車輸入に対しての風当たりは強くなると思われ、注視が必要かもしれない。