日刊自動車新聞によると、自動車メーカーやディーラーで、国内新車需要が2020年以降に年400万台まで縮小することを想定して経営戦略を練り直す動きが出始めている。米国で年1800万台前後が好調な経済の指標となっており、日本は年500万台がおおよその目標台数であります。数年後にはその20%にあたる100万台が市場から消える訳ですから、自動車メーカー、ディーラーのみならず、自動車関連業界には衝撃となりそうだ。以前から当サイトでレポートしている通り、第一次ベビーブーマー世代が購入者から退場していく訳で、年400万台というのもそう遠い将来では無いかもしれません。中古自動車輸出に関しても、2018年からASEAN域内で関税が撤廃される予定で、中古自動車輸出に関しては相当ネガティブな材料と言わざるを得ない状況だ。自動車業界全体として、数年後以降のヴィジョンを考える岐路に立っているかもしれない。
2015年3月メーカー別新車販売台数速報値
1位:トヨタ 180,445台(-1.0)
2位:ホンダ 95,075台(-8.1)
3位:スズキ 77,446台(-7.1)
4位:日産 76,544台(-9.8)
5位:ダイハツ 72,992台(-18.3)
6位:マツダ 26,342台(-23.6)
7位:スバル 18,859台(-33.4)
8位:三菱 16,127台(-1.2)
9位:いすゞ 11,186台(+3.3)
10位:日野 8,747台(-5.4)
11位:レクサス 7,452台(+40.9)
12位:三菱ふそう 6,308台(-0.9)
13位:UDトラックス 1,300台(-13.7)
カッコ内前年同期比増減率%
(日刊自動車新聞より)
2015年度メーカー別新車販売台数速報値
1位:トヨタ 1,435,934台(+0.9)
2位:ホンダ 703,567台(-10.7)
3位:スズキ 630,017台(-16.6)
4位:ダイハツ 586,785台(-14.9)
5位:日産 572,624台(-8.1)
6位:マツダ 232,277台(+3.4)
7位:スバル 150,814台(-10.5)
8位:三菱 101,924台(-11.2)
9位:いすゞ 73,925台(-1.5)
10位:日野 60,650台(+4.8)
11位:レクサス 52,234台(+25.1)
12位:三菱ふそう 44,197台(+6.7)
13位:UDトラックス 10,610台(-2.3)
カッコ内前年同期比増減率%
(日刊自動車新聞より)
2015年度の新車販売(含軽自動車)は、前年度比6.8%減の493万7734台と東日本大震災以来、4年ぶりに500万台割れとなりました。特に庶民の足である軽自動車の増税や需要の先食いが影響し、前年比16.6%減の181万3328台と販売台数を大きく減らしたのが大きかった。普通乗用車は前年並みに落ち着いたのですが、年度終盤に愛知製鋼爆発事故の影響で、生産台数が大きく落ち込んだ事が大きかった模様。2016年度は同様の理由プラス円高による販売減少が考えられ、今年度も厳しそうだ。
(一部日刊自動車新聞より)