昨年6月のBREXITショックから約1年、今度はその英国で総選挙が8日に行われ、即日開票される予定です。大勢が判明するのが、日本時間昼前後ということで、流動性の高い市場を持つ本邦株式市場や為替市場では、再び混乱する可能性もゼロでは有りませんので、英国向け輸出商社は注視すべきだと思います。さすがに2回目になるので前回ほどの混乱は無いにしても、今後の英国の動向を占う意味でも重要なイヴェントですから、中古自動車輸出、特に英国向けの比重が高い商社は要注意でしょう。英国情報員からのレポートでは、人口の流出増&流入減によって労働生産性が落ちてきており、物価はスターリングポンドの大幅下落によって、物価高が常態化、場合によっては深刻なスタグフレーションを招く可能性も高くなって参りました。選挙を前倒しで実施するのも、そういう事象が深刻化する前に行いたいという政権与党の思惑が透けて見えてきます。
アラブ諸国からテロリスト組織を支援しているとのことで、アラブ諸国を含む8ヵ国から国交断絶をされているカタール、国交断絶が各国から発表されて以降カタール市民は、銀行に直行し現金の引き出しやスーパーマーケットでの食料買占めに追われています。実際カタールのスーパーマーケットには、東日本大震災直後のように品物が全く無くなってしまいました。このまま混乱が続けば、カタールSWFが世界の市場で現金化をする可能性も出てきますので、しばらくの間情勢を見守る必要が有るでしょう。本邦とカタールは、特に天然ガスの輸出量が多く、それで稼いだオイルマネーを世界中へ投資しており、原油大量消費国の日本にも投下しています。それらが急激に巻き戻された場合、昨年2月のような大混乱を招く可能性も有ると思われます。
2017年5月米国車名別自動車販売ベスト20
1位:フォード・FシリーズP/U 76,027(+12.8)→
2位:ダッジ・ラムP/U 44,850(+16.3)→
3位:シボレー・シルバラードP/U 43,804(-2.7)→
4位:トヨタ・RAV4 38,356(+18.9)↗
5位:ホンダ・アコード 33,547(+5.0)↗
6位:トヨタ・カムリ 32,547(-11.8)→
7位:日産・ローグ 32,533(+18.6)↗
8位:ホンダ・CR-V 32,186(+9.6)↘
9位:ホンダ・シビック 31,989(-9.6)↘
10位:トヨタ・カローラ/マトリックス 30,942(-11.3)↘
11位:フォード・エスケイプ 27,830(-9.8)→
12位:フォード・エクスプローラー 25,632(+17.6)→
13位:日産・アルティマ 23,994(-15.5)↗
14位:フォード・フュージョン 21,603(-12.1)↗
15位:シボレー・イクイノックス 20,908(-1.6)↘
16位:JEEP・グランドチェロキー 20,726(+13.8)↗
17位:シボレー・マリブ 20,718(-14.4)↗
18位:JEEP・ラングラー 19,931(+1.9)→
19位:日産・セントラ 18,371(-9.1)↘
20位:トヨタ・ハイランダー 18,115(+22.5)↘
カッコ内前年同月比増減率%、右端矢印先月比順位変動動向
(モーターインテリジェンスより)
昨年弊社で勝手に選定させて頂いたPCOTY(Planet Cars Of The Year)の日産「ノート e-POWER」、発売以来月別新車販売で3度も首位に躍り出るなど、八面六臂の大活躍となっている。選定の基準になったのは、発想の転換と将来性で有り、販売台数が7ヵ月で10万台を突破したということで、まさに予想通りの結果となったわけです。逆に煽りを受けたのは他社メーカーで、ノートが販売された11月から5月までの7か月間で、トヨタ「アクア」は前年同期比26.8%減、ホンダ「フィット」は同22.1%減とノートに食われている状況に。今回の成功を受け日産は、タクシーや商用バンモデルの「NVシリーズ」、中小型ミニバンやSUVなど派生モデルを増やすと思われ、まさに新たなHVカテゴリーを構築したということでしょう。また今回の日産の成功で、同様のHVシステムを用いる自動車メーカーも今後出てくる可能性が高いと思われます。