古河電工、NEDOのプロジェクトに採用(2017/6/14)

古河電気工業は「超軽量カーボンナノチューブ(CNT)電線の開発」をテーマとした研究開発案件が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が展開する「超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクト」に採択されたと発表しました。銅に対し比重が1/5で、鉄の20倍の強度を持つ導電性素材のCNTを電子部品などに活用する技術を確立し、自動車の軽量化による燃費改善などに寄与することを目指す。同社はこれまでNEDOプロジェクトを通じて、世界トップレベルの導電率を達成したCNT導体を開発。この素材を生かした小型モーターを試作するなど、次世代CNT電線の研究開発に取り汲んできた。今回のNEDOプロジェクトでは、今年から5年間掛けて試作工数や開発期間の大幅短縮を目指し、先進的な計算機科学などを活用した材料開発手法を構築する。何度かレポートしておりますが、カーボンナノファイバー(CNF)、カーボンナノチューブ(CNT)、セルロースナノファイバー(CNF)等の新素材は、資源高の影響を受けづらく、軽量化に大きく寄与する次世代の素材になる可能性が高いため、オールジャパンで開発・量産化を進めて頂きたいもので有ります。

(一部日刊自動車新聞より)

ホンダ中国販売の2割をHVに(2017/6/14)

本田技研工業は、2020年に中国で販売する車輌の20%をハイブリッド(HV)車にする見通しに。同国で強化される燃費規制に対応するためには、現在1~2%弱に停滞しているHV車の大幅な拡大が必要と見ている。今後ダウンサイジングターボ車とともに、HV車の販売を戦略的に増加させることで、厳しさが増す中国の環境規制に対応する。同社は広汽本田で「アコードHV」、東風本田で「スピリアHV」を生産・販売しており、これまでの累計販売台数6600台に対し、4・5月の「アコードHV」販売は月間で1000台を突破している。(スピリアHVを加えると、4月は1300台、5月は1200台)今後この2車種に加え、17年後半に「CR-V」、18年半ばにはアキュラ「CDX」にそれぞれHVを追加設定する予定。中国市場でも急成長しているSUVにも展開し、HV車の販売拡大を図る狙い。ハイブリッドシステムは2モーターを使った独自の「i-MMD」を搭載、2020年に強化される20Km/Lに規制を睨み、HV車EV車のラインナップを拡充させていく。

(日刊自動車新聞より)

TAA関東50周年記念(2017/6/13)

トヨタ・ユーゼックが運営するトヨタ・オート・オークション(TAA)関東会場で8日、「TAA50周年記念AA」が開催されました。TAAは出品台数3000台前後の中規模オークションだが、一貫して出品車輌の厳格な検査体制を実施することで、国内はもとより、海外の顧客満足度は極めて高いのが特徴。成約率が他のオークション会場より高いのも、トヨタ車の出品台数の多さや、厳格な車輌検査体制が、背景にあると思われます。今後は出品車輌のスペアキーの個数、ウェルキャブのTECSコード等々、落札側が応札し易い体制を、他に先駆けて実行して頂きたいと思います。

米国FOMC開催(2017/6/13)

世界中が注目している米国FOMCが、米国時間13日~14日(日本時間14~15日)に掛けて開催され、市場の予想通り利上げをしてくるものと思われます。これにより通常は日米金利差の拡大から円安へ振れるのですが、3月利上げ時は逆に債権が買われ金利が下落(価格上昇)を続け、米国長期債は2.1%台前半と、株バブル継続と円高へのトレンドとなってしまいました。今回以降のFOMCで俄然注目すべきはこれまで膨れ上がったFRBのバランスシートをどういう形で、いつから縮小していくのかに注目が集まってくるものと思われます。場合によっては、もはやバブルの領域に達しているナスダック指数やNYダウ、トレンド転換への引き金を引くかもしれません。要注目です。(6月12日時点)