注目される安倍内閣総理大臣会見(2014/11/18)

7~9月のGDPの結果(確報値)を鑑みて、12月に来年10月からの消費税増税の引き上げを決定すると言われておりましたが、17日の速報値が常軌を逸したマイナスの数字が出てしまったため、本日の安倍首相の記者会見で消費税増税の件が語られることでしょう。また注目されている解散ですが、野党がバラバラな現在のタイミングは良いのでしょうが、何よりリセッションに陥らないような経済対策を切望しているのも事実で、こちらも合わせて注目すべきです。国内外の投資家はアベノミクス第三弾や安倍氏・黒田氏に相当期待しており、解散になった場合海外からの注目度はいつにも増して高くなると思われます。



ロシアから逃避する投資マネー(2014/11/18)

 ウクライナ侵攻や民間機撃墜を受けてロシアから資本流出が続いておりますが、ロシア財務省が発表した今年の資本流出は、2013年の倍以上の1300億ドルになったとの事です。この1300億ドルはロシアGDPの6%に相当し、日本のGDP比で言えば30兆円の資本が流出する計算に相当します。先日ドイツベルリンの壁崩壊25周年の式典で新冷戦を回避するために、欧米主導の経済制裁を即刻止めるべきだと、ゴルバチョフ元ソビエト連邦大統領が発言しましたが、実際欧米の経済制裁は緩和の兆しを全く見せておりません。更に追い討ちを掛けるように、原油価格の下落により外貨収入も減少しつつ有り、ロシア経済は五里霧中を彷徨している状況でしょう。中古自動車輸出業者、部品輸出業者、それら企業と取引している国内業者の方々からは、支払いの遅延や未払いが相次いでおり、支払い契約の見直しも考えざるを得なくなってきているという話です。

続く中国不動産価格下落基調(2014/11/18)

上海株式指数が7月以降20%も上昇しておりますが、今月から香港市場と上海市場の相互取引き開始を見越して、先回りをしている動きだと思われます。これまでと違い海外投資家が香港市場を介して上海市場での売買が可能になり、北京オリンピック前から1/3にまで下落している株式市場の底上げを狙っております。さはさりながら中国本土の不動産価格は現在進行形で下落中で、10月の統計も全国70都市中69都市で下落となっております。不動産会社や不動産投資集団の業績は二桁の業績悪化となり、これまで高値で買い漁った資源も含み損を抱える有様で、上海株式市場の上昇基調とは裏腹に現状は厳しそうです。



トヨタFCV「ミライ」12月発売 (2014/11/18)

トヨタ自動車は18日、燃料電池車(FCV)「MIRAI」を12月15日に本邦で発売すると発表しました。車輌価格は723万6千円(税込み)ですが、補助金を差し引くと高級車並みの520万円程度となります。開発当初1台1億円と言われておりました燃料電池車FCV、メーカーの長年の功績により様々な技術革新や希少金属(含む白金属)の変更により販売価格を1000万円を大きく切る値段で販売出来たのは、賞賛に値すると言っても過言では無いでしょう。「MIRAI」は4人乗りのセダンタイプですが、来年には5人乗りのタイプも用意し年間400台の販売を見込みます。燃料の水素は3分程度で充填出来、航続距離は650キロメートルの走行が可能、水素燃料価格もHVに対抗出来る価格設定という事で、官公庁のみならず会社の社用車としても需要が期待出来ると思われます。究極のエコカー兼、国策自動車、トヨタ自動車から発車致します。乗り遅れにご注意下さい。