ダイムラーも排ガス不正(2017/7/18)

南ドイツ新聞が12日の紙面で、独ダイムラー社が過去に販売した100万台超のディーゼル車において、違法な排ガス操作が行われていた疑いがあると報じました。同社に対して、本社のシュツットガルト検察当局が5月23日から不正の疑いが強まったとして複数の関係先を捜査していた。この時の捜査令状によると、2008年~2016年に掛けて欧州や米国で販売された高級車「メルセデス・ベンツ」などを含む一部車種で不正の疑いがあるとのこと。不正の詳細は明らかになっていませんが、VWと同様検査時のみ排ガス低減機能を稼働させる違法なエンジン制御ソフトが使用されていた疑いが濃いということだ。環境、エコ、温暖化防止、CO2排出権取引など、環境先進国として率先して各国に環境問題の取り組みを強く促していたEU諸国内で、このような度重なる問題が発生するというのは、本末転倒な話である。ましてや最近のASEAN域内では、アジアなのに何故かユーロスタンダードを用いるケースが多く、このような事象を受けても尚、ユーロスタンダードに固執していくのか、注目して見ていきたいと思っています。堀場製作所のような優秀な排ガス検査装置が有る以上、このような不正を行っても必ず白日の下に晒されるということです。被害を受けるのは、いつも一般ユーザーやその排出ガスを吸い込む市民ということでしょうか。欧州で今後EV化が加速する可能性が、いよいよ高まってきたのかもしれません。

日産、中国でEV販売本格化へ(2017/7/18)

日産自動車は、中国で電気自動車(EV)の販売を本格化させる。新たにセダンやSUVなどをベースとした中国専売のEVを開発。2018年以降に日産・ヴェヌーシア(現地ブランド)両ブランドでEVのラインナップを拡充していく。中国では2018年からEVなどの新エネルギー車(NEV)を一定割合販売する規制の導入が見込まれており、EVを強みとする日産自動車は中国でのEV販売を本格化させることで、規制対応を有利に進めるとともに中国市場での存在感を高めていく狙い。日産自動車は現在中国で、「ヴェヌーシア」ブランドで「リーフ」ベースのEV「e30」を販売している他、東風ブランドで乗用車と小型商用車のEVを投入しており、さらに電池交換型EVも生産しており、現地ベンチャー企業からパワートレインの供給を受けて生産したコンヴァージョンEVをタクシー向けに販売している。同国では今年1~5月で約4000台のEVが販売され、この内1000台が乗用車だ。日本と違い中国では、環境規制の一環でナンバープレートの発行規制を導入、EVはその規制対象外となるためあえてEVを選択するユーザーも最近増加しているのが現状。同社は中国でさらにEV需要が増加すると見ており、日産・ヴェヌーシア両ブランドで、CセグメントセダンやSUVを主軸にラインナップを強化、さらに電池交換型EVのバリュエーションも増加させ、販売台数増加を目指していく。

(一部日刊自動車新聞より)

GM・XT5クロスオーバー10月発売へ(2017/7/18)

ゼネラルモーターズ・ジャパンは13日、キャデラックのSUV「SRXクロスオーバー」の後継車種となる、「XT5クロスオーバー」を10月28日に発売すると発表しました。ボディに高張力鋼板を多用して先代モデル比で90キロ軽量化、レーザーとスポット溶接の使い分けや軽量化構造用接着剤の使用で剛性も向上させている。肝のエンジンは新世代の3.6リッターV6エンジン+AWDシステムを踏襲、軽量化により運動性能も高めつつ燃費性能は10%向上している。3.6リッターV6エンジンには、アクティブ・フュール・マネージメント(気筒休止)を搭載、負荷に合わせて気筒数を自動的に切り替えて燃費低減に貢献。またミッションはブランド初のバイワイヤシステム型8速自動変速機がおごられている。これによりシフトの騒音や振動を低減させるとともにセンターコンソール下の収納スペースを確保させた。先進安全運転支援にはレーダーとカメラ、超音波センサーを使用する「ドライバー・アシスト・パッケージ」を採用、一部を除きレーンキープアシストや全速度域での前車に追従するACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)などを装備する。車輌価格は税込み668万5200円~754万9200円。

(日刊自動車新聞より)

日本紙CNFの実証設備稼働へ(2017/7/14)

日本製紙は12日、当サイトで何度かレポートしました次世代の植物由来の素材CNF(セルロースナノファイバー)を樹脂に混練した「CNF強化樹脂」の実証生産設備を静岡県富士市の富士工場に新設、稼働したと発表しました。ポリプロピレン樹脂やナイロン樹脂等の補強材として活用。これまでのガラス繊維を補強材に使用した場合と比べて、同じ強度で25%軽量化出来る。CNFは、補強材として利用されるガラス繊維の6割ほどの重量で、軽量化が至上命題の自動車産業への提案を活発化し新規需要掘り起こしを狙っていく。CNF実証設備の生産能力は年間10トンで、量産技術の確立に取り組みながら、自動車向けにサンプルを提供していく。同社は、4月に宮城県の石巻工場で世界初のCNF量産設備を稼働、今後は樹脂部品への適合を実証し用途開発を加速させていく

(日刊自動車新聞より記事抜粋)