今年1月にヤンゴン港で引き取りされない放置車両、約2000台がミャンマー政府に没収されることになった。放置されている車両の中には2年以上放置されている車両もあり、引き取り手がないものと判断されてミャンマー政府によって没収されることになった模様。ミャンマーの中古車マーケットがオープンになって以来、在日ミャンマー人を中心に中古車ビジネスへの新規参入が多くあったが、ミャンマー向けに輸出したものの現地で販売できずに日本にシップバックされる車両が昨年は多くあったようで、今回、ミャンマー政府に没収されることになったヤンゴン港の放置車両の多くは輸入業者とのトラブルを抱えて現地で売れなかった車両と思われます。ヤンゴン港の保税エリアから車両を引き出すためには、車両代金以上の税金を支払って輸入通関申告を必要があり、売り先が決まるまでは港から車両を引き出さずに車庫代わりに港のヤードを利用する中古車輸入業者も多く、売れない車両が引き取りされず放置車両となったようです。ミャンマーの輸入業者が日本側の輸出業者に代金を支払っている車両については、政府による没収という事態を避けるために税金の支払いをして車両の引取りをすると思いますので、没収された車両の多くは日本側の輸出業者が代金未回収で書類の引渡しをせず、ミャンマーの輸入業者も現地の相場価格の暴落などで車両代金の支払いをせずに引取りをしなかった車両と思われ、今回のミャンマー政府による没収で車両代金の回収ができなかった日本の中古車輸出業者が被害を受けることになるのではないかと推測されます。

 

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